老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

ツレアイが「要介護1」の認定を受けました

2018年12月26日 20時22分42秒 | ツレアイのこと
 2年ほど前から、ツレアイがアルツハイマー患者であることは時々書き込んでいますが、全く個人的なことでもあり、またこのブログがこれを材料にするためのものだと思われるのも嫌なので、特に特別なカテゴリーを設けずに、都度「高齢者」とか「その他」などのカテゴリーで書き込んでいました。

 しかし、今回このカテゴリーを新たに作ることにしました。
というのは、先月に私が風邪をひいた時に、ツレアイの今後のケアについて大きな不安を感じて、万一の場合はヘルパーさんなどのお力も借りなければと思って、大阪市にツレアイの「要支援・要介護認定の申請」を致しました。

 その後、市から担当の方が来宅されて本人面談して実情をチェックしたり、かかりつけの医院に問い合わせをされていたようですが、先日市から通知が届き、ツレアイは「要介護1」との認定を受けました。

 今まで園芸福祉という分野に関係していたので、要介護度のことについては多少知っていましたし、ツレアイの日頃の様子をつぶさに見ている立場としては、ある程度の生活支援が必要という事で、要介護ではなくて「要支援1か2」と思っていたので、この通知には少しビックリ。

 客観的に見て、ツレアイの状態がそこまで進んでいるのかという再認識をするとともに、毎日接している私が客観的な見方が出来ていないのではという不安も感じました。

 「要介護1」の認定を受けたといって、直ぐに生活に大きな変化がある訳でもなく、当分は従来通りの生活が続くのでしょうが、今後の病気の進行に対して色々と考えておかねばという気持になりました。

 本人にもその旨を伝えましたが、果して自分の認知度の程度と必要な介護についてどの程度理解しているかは不明ですが、少なくとも通常の状態と比べてかなり進んでいることだけは何となく判ったようです。

 今後二人にとって本当に大変な生活が待っていると思いますが、多くの人たちが直面されている問題でもあり、私たちが出来る方法で対応して行きたいと思っています。

 その様子はこのブログに新しいカテゴリーを設けることで、出来るだけ正確に伝えていければと思っていますが、色々なご経験をされた方から貴重なアドバイスを頂ければありがたいと思っています。(まさ)

今年の漢字

2018年12月25日 21時11分22秒 | その他
 すっかりお馴染みになった、毎年の世相を現す「今年の漢字」というイベントは、案外新しくて日本漢字能力検定協会のキャンペーンとして1995年(平成7年)から始まって今年が24回目という事ですが、先日お伝えしたように今年の漢字としては、7月豪雨(西日本豪雨)・大阪府北部地震・北海道胆振東部地震・台風21号による被害などを反映して、“災”が選ばれたようです。

 少し気になったので、今までの「今年の漢字」を並べてみますと、下記のようになります。

震(1995) 食 倒 毒 末 金(2000) 戦 帰 虎 災(2004) 愛 命 偽 変 新 暑 絆(2011) 金(2012) 輪 税 安 金(2016) 北 災(2018)


 “金”という字が3回も選ばれており、日本人の経済第1主義の表れかと思ったのですが、そうではなくて、オリンピックなどでの日本人選手の活躍を記念したようです。
2000年:シドニーオリンピック
2012年:ロンドンオリンピックでの過去最多のメダルラッシュ、山中伸弥(京都大学教授)のノーベル賞受賞
2016年:リオデジャネイロオリンピックでの日本人選手の金メダルラッシュ

 また、同時に日本が災害被害の多い国であることは、この「今年の漢字」からも読み取れます。
即ち、第1回となる1995年の“震”は兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)に由来しますし、
2004年の“災”は新潟県中越地震・新潟・福島豪雨・福井豪雨・台風23号をはじめとする台風の連続上陸、浅間山の噴火など、国内で自然災害が多かったことに由来します。
更に、2011年の“絆”はまだ記憶に新しい、東北を襲った大津波と、福島第1原発事故に由来します。

 とにかく、日本という国が、自然災害の多い国であることを忘れないようにしましょう。(まさ)

法則について その8 “法則”の補足 

2018年12月24日 20時36分09秒 | 法則/心理効果・現象など
 久しぶりに、「法則」の続きです。

(1)集団的知性
 集団的知性(英語:Collective Intelligence、CI)とは、多くの個人の協力と競争の中から、その集団自体に知能、精神が存在するかのように見える知性を言い、人間だけでなく細菌、動物、人間、コンピュータなど様々な集団の、意思決定の過程で発生するとされています。

 例えば、社会性昆虫と呼ばれるアリやハチなどや、魚の群れといった集団が、あたかも一つの知性を持っているかのように振舞うことが挙げられます。

 人間にとっては、「政党」がその好例とされますが、最近の我が国の政党の在り方を見ると、“集団的知性”には程遠く、“集団的愚性”或いは“集団的恥性”の方に傾いている様な気がするのは私だけではないでしょう。


 更に、この「集団的知性」という言葉を聞くと、M.SHI氏(静岡県沼津市在住)の「科学的逍遥」というホームページで、下記のような表現があったことを思い浮かべます。
◆おばさんの集団的知性の法則
・おばさんの集団は、一つの知性を持っているかのように行動する。
・しかし、その集団的知性のレベルは、平均的なホモ・サピエンス1個体の知性より劣る。

◆おっさんの集団的恥性の法則
・おっさんの集団は、一つの知性よりも恥性を持っているかのように行動する。
・そして、その集団的恥性のレベルは、その集団の全個体の恥性の合計値を上回る


 これに習うと、
●政治家の集団的恥性或いは愚性の法則
・政治家の集団は、世襲制を基盤として、次の選挙での生き残りを最優先課題として、有権者である国民の意向や、国の最高規範である憲法などないかの如く行動する。
・そして、その集団的モラルのレベルは、全国民のモラル基準から全くかけ離れたものとなる。

●日本の官僚の集団的恥性或いは愚性の法則
・官僚の集団は、国家・国民の将来よりも人事権者の評価を最大優先事項とする。
・そして、その集団の最大の行動指針は“忖度による出世”となる。

というようなことになるのでしょうか。


(2)人間分類の法則
人間は二種類に分けられる。了見の狭いやつと、極端に了見の狭いやつである。
(関連する法則)
了見の狭さと声の大きさは比例する(了見の狭いやつほど声が大きい)。


(最初に触れましたように、この項についてはM.SHI氏(静岡県沼津市在住)の「科学的逍遥」やWIKIPEDIA、コトバンクなどのいろいろな資料を参考にさせていただきました。)

来年度予算案に思う  ~安普請の家~

2018年12月23日 19時55分39秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 21日の閣議で、来年(2019年)度の予算案が決定されましたが、予算規模が初の100兆円を超える大型予算となりました。

 新聞などで指摘の通り、防衛費や社会保障費の増大が大きな要因のようですが、私が特に気になった二つの点について述べておきます。

(1)膨らむ一方の借入金 
◆歳入
・先ず新規の国債発行(新たな借金)は32.7兆円と、形の上では一応前年より3.1%減少して発行額は減少したことになっています。

・しかし、これにはカラクリがあり、預金者保護に備えた預金保険機構の剰余金から8,000億円を繰り入れたり、国が保有しているNTT株の売却で1,500億円を見込んだりして、税外収入として大幅な増加を見込んでいます。
これはいわば国の資産を食いつぶして、国債発行額を少なく見せる手段と言えるでしょう。

◆歳出
・国債費(借金返済)は23.5兆円と昨年と比べて若干増えています。
・しかし、昨年の予算ではこの内に約9兆円の支払い利息が含まれており、如何に低金利だとしても、1,000兆円を超える借入金では、ほぼ同規模の支払利息は必要でしょう。

◆結局、表面上は新たな国債発行は若干減り、国債費は若干の増加という辻褄合わせをしていますが、来年度における国の借入金は32.7-(23.5-9)=18.2と、18兆円以上の借金の増加ということになります。


(2)消費税増加分は、バラマキで消える
◆来年は統一地方選挙や参議院選挙などを控えており、とにかく選挙を最優先する政府/与党は、あれやこれやというバラマキ策を織り込んで歳出の削減など一切考慮していません。

◆12月1日のこのブログでも触れたように、本来は国家財政健全化に向けられる予定だった消費税については、その目的は全く無視され、来年10月からの10%へのアップについては、アップ分を上回るような各種還元策や他用途への支出が考えられています。

 別な言い方をすれば、少しでも税収が増えるのを、これ幸いと税収増加分以上の各種バラマキ策で、選挙に対しての人気取りを目指しているのです。


 要するに現政権には目先の選挙しか頭になく、財政健全化をせねばというような意思は全くないのは、ここ数年の予算編成を見ていれば明らかです。
このような政府の在り方を見ていると、先日の新聞の川柳欄で目にした“「安普請」字であのかたを連想し”という熊本の方の川柳を、つい想い出しました。

 耐久性よりもパット見の良さを追求する安普請(やすぶしん)の家は、その内にガタガタと倒壊して行くのでしょう。

 更に、現在の国の借入金を考えれば、現在西欧各国で検討されている金融緩和策の見直しに伴う金利上昇などはとても考えられず、国民が汗水垂らして貯蓄に回している預金は果実など産まずに、低金利政策の犠牲になるという事でしょう。(まさ)

寒い時は、温室が一番  ~咲くやこの花館~

2018年12月22日 20時09分26秒 | 散歩中に見かけた風景
 先日、天気の良い日を選んで鶴見区の花博公園内にある温室「咲くやこの花館」に出掛けました。
ここは大規模な温室になっており、植物が好きな私たちには、世界中の色々な花などを見られるという大きな楽しみがあります。

 更に、大阪市立だけに市内に住んでいる高齢者は無料という特権もあり、家から自転車でも行けて運動にもなるので、毎年2~3回は出かけていますが、その中でもこの時期には欠かさず行っています。

 というのは、この時期に行くと小型ながら綺麗な花のカレンダーが頂けるという嬉しいオマケも付いていますし、外の寒さを忘れるような環境の中で花を楽しめます。

 この時期に鮮やかなランやハス類や熱帯植物だけでなく、寒冷地帯に咲く花なども見ましたが、今回初めてお目にかかったのはケイバ(別名:パラボラッチョ)の仲間の巨大なケイバ・インシグニスという植物です。

 ケイバというのは南米原産の植物で幹の下の方が膨らんだ特有の樹木で、かってアルゼンチンに駐在していた時には面白い形の街路樹としてあちこちで目にしましたが、市民には専ら“酔っ払いの木(Palo Borracho)”として親しまれていた植物で、私もこの木を見るのを楽しみにしていました。

 今回咲くやこの花館にお目見えした、ケイバ・インシグニス(Ceiba insignis)はケイバの種類の中でも特に幹が太くなる種類のようで、ボリビアに近いアルゼンチンの乾期のある林で見つけられたということです。

 幹の直径が1.5mで3トンもの重さの植物を生きたままで地球の反対側の日本まで搬送するのは大変だったと思いますが、乾燥地の植物は乾燥状態を維持させて移動をすれば、1ケ月以上を要する船便でも枯死する可能性は低いということです。

 尚、ケイバ類は以前はパンヤ科に属していましたが、現在はDNAによる分類体系によりハイビスカスなどと同じアオイ科に移っています。

 また、ケイバ類の樹木が「酔っ払いの木」と呼ばれるのは、アルゼンチン北部の先住民が、ケイバの材のお椀で発酵させてお酒をつくったという説と、気の幹の形がお酒好きの肥満の人を想像させるという説もあり真相は不明ですが、個人的にはアルゼンチンでは酒好きのポッチャリ型の人との付き合いが多かったので後者支持派です。


 懐かしい「酔っ払いの木」の説明が長くなりましたが、これ以外にも沢山の植物や花を楽しみましたので、その一部を紹介します。(まさ)


道中にあるメセコイアの並木はすっかり紅葉しています

温室で先ず目についたのはランの仲間のオンシディウム・ソトアヌムの小さくて可愛らしい花

お馴染みのランのパンダです

少し変わったランのアングレクム・エブルネウム

同上のアップ

変った形の花のジンジベル・スペクタビル。ジンジャーの仲間です

同上アップ

オオオニバス。 根本まではっきり見えます

名前を忘れましたが、可愛らしい花です

これもランの仲間のディモルクォルキス・ローウィー

ツバキの仲間のハイドゥン・ツバキ。ベトナムの原産です

カリアンドラ・ハエマトケファラ。 ネムノキに似た花を咲かすマメ科植物です

アリトロキア・ギガンティア。ブラジル原産のウマノスズクサ科の植物です

今回の主役のパロ・ボラッチョの仲間のケイバ・インシグニス

同じくパロ・ボラッチョの仲間であるトックリキワタの花

青いケシの仲間であるメコノプシス

クリスマス間近で館内はクリスマスムードが一杯でした