(梅雨沿線の停滞で九州北部は大洪水に見舞われていますが、福岡/佐賀には知人も多く心配です)
先日のブログで「俺たちに明日はない」(原題:Bonnie and Clyde」)というアメリカの映画の題名を引用しましたが、この映画は1967年製作のアメリカン・ニューシネマの先駆的作品の1つで、余りにもリアルすぎる最後の場面や同性愛も取り上げられていて当時は非常に話題になりました。
主演はウォーレン・ベイティで、彼は1961年の『草原の輝き』でデビューし、一躍有名になり、その後も西部劇や社会的話題の多い映画に出演しています。
因みに「俺たちに明日はない」でボニー役として共演したのはフェイ・ダナウェイでした。
私は、この「俺たちに明日はない」の名前を聞くと同時に頭に浮かぶのが以前にもこのブログで触れたことがある、同じくアメリカン・ニューシネマの代表作で私の大好きな「明日に向かって撃て!」(原題: Butch Cassidy and the Sundance Kid)です。
二つの映画は原題の付け方もよく似ていますが、更に日本語の題名のニュアンスが似ているだけでなく、男女のペアを含めた仲間で銀行強盗などを繰り返し、最期は共に撃たれて死ぬというストリーの共通性もあり、よく混同されたり、姉妹作品のように言われることもありますが、実際は少し違っています。
先ず、「明日に向かって・・・」は1967年製作で、時代背景は西部開拓が段落した1890年代ですが、主役のブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)とサンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)は、実在の犯罪者ですし、更に二人と行動を共にした女性エッタ・プレース(キャサリン・ロス)も実在の女性です
一方、「俺たちに明日は・・・」は少し遅れて1969年の製作で、時代背景は1930年代の世界大恐慌時代です。
アメリカン・ニューシネマとしては、1969年製作の「イージー・ライダー」(原題:Easy Ride、主演:ピーター・フォンダ)も有名ですが、上記の2つの映画共々、アウトローあるいは社会のはみ出し者たちを主役にした映画です。
何れも、主役たちのある程度精神的に自由な生き方に共鳴しつつも、最期は彼ら全員が撃たれて死ぬことで共通しているのは、アメリカの宗教的な視点なのでしょうね。
今日団地の中で、ハマボウ(アオイ科)を見かけました。
鬱陶しい梅雨末期の天候の中で、鮮やかな黄色に元気を貰いました。(まさ)
ハマボウ
同上
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