老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

「美しい日本語」ブーム?

2019年07月21日 19時29分16秒 | 面白い言葉や語源など
 (大阪の笑いとは少し異質のアルゼンチンのユーモア溢れる北山君の遺稿を紹介していますが、如何でしょうか? 今日は少し中休みです。)

 先日夕食時にTVを見ていると、小・中学生の間で「美しい日本語」ブームが起きているいとのことでした。

 どなたかが“美しい日本”という言葉を頻繁に遣われるにも拘わらず、「誠心誠意」、「丁寧」とか「心から寄り添う」というような日本人にとっては極めて大事な言葉の意味が判っておられないように見受けられるのとは違い、はっきりと日本語の中にある日本的な美意識を見直そうということで、若い人たちがこのような姿勢で日本語に向き合っているのは嬉しい限りです。

 何でも、ことの発端は現役高校生の将棋棋士・藤井聡太七段が14歳でプロデビューして11連勝目に「自分の実力からすると“望外(ぼうがい)”な結果で素直に嬉しい」、更に20連勝目には「実力からすると“僥倖(ぎょうこう)”としか言いようがない」と大人でも難しい漢字を使ったコメントを出され、注目を集めたことにあるようです。

食事をしながらのTVでしたので詳しい事までは記録していませんが、その番組の中で「美しい日本語」として取り上げられたのは、次の二つだったと思います。
いずれも、普通ではまず遣うことのない言葉ですが、噛みしめるに値する言葉ですね。

天泣(てんきゅう):
 コトバンクに拠ると、“上空に雲がないにもかかわらず,雨が降る現象。風上にある雲からの雨であったり,雨が降ってくる間に雲が移動したり消えたりする場合などに起こる。”とあります。
昔から、「狐の嫁入り」と言う言葉を良く遣いますが、何とも洒落た表現ですね。

眼福(がんぷく):
 同じくコトバンクに拠ると、“珍しいもの、美しいものなどを見ることのできた幸せ。”とあり、「眼福にあずかる」というような遣い方をするようです。
我々が通常遣う「目の保養になった」と同じような意味ですが、少し深みのある表現ですね。


 その他、同番組では①齟齬、②憧憬、③努々などという漢字の読み方をクイズとして出していたように思います。
私は、①②は何とか判ったものの、③については判りませんでした。(まさ)



追記:①は「ソゴ」、②は「ショウケイ」又は「ドウケイ」、③は「ユメユメ」が正解です。