老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

天神祭 その①  ~準備と薪能~ 

2019年07月25日 22時00分49秒 | 旅行/色々な風景
 今年は梅雨入りが遅くて心配していましたが、宵宮の7月24日に合わせた様に梅雨明けすると共に、気温は急上昇し、“天神祭の頃が大阪で一番暑い”との言い伝え通りになりました。

 昨日の宵宮は、“水上薪能”を見に出かけました。
2年前に初めて見て、普段は「能」に触れ合う機会も少ない私にとっては非常に新鮮な体験だったので、今年もと出掛けた次第です。

 OBP/帝国ホテル前に停泊している能船で催され、能船への乗船券を持たない我々はホテル前の石段に座って見せて貰うのですが、このような珍しい催しにも拘わらず人出は意外に少なく、落ち着いて見られますし、何しろ無料でしかも遠慮なく写真が撮れるというのが最高です。

 到着した17:30頃にはまだ蒸し暑さが残っていましたが、持参の食べ物や飲み物でお祭り気分を味わいながら、開始を待っている間に段々と涼しくなり、川風も吹き始めて、絶好の夕涼み気分となりました。

 薪能は18:40からの開始なのですが、その前にドンドコ船や獅子舞/傘踊りなどの行事もあり、やがて定刻になると、点火式などもあり徐々に雰囲気が高まる中、「三番叟」「羽衣」「猩々乱(しょうじょう・みだれ)」の3題の能を拝見しました。

 始まる頃には薄暮だったのが徐々に薄暗くなり、やがて完全な日没となる中で、涼しい川風に当りながら、水面に揺れる薪に照らされながら見る能は、本当に幻想的で日常とは切り離された様な一時でした。

 天神祭への船の準備や、この薪能の様子を紹介しましょう。(まさ)

<準備>

船渡御のために儀装を待つ艀たち(数日前に、造幣局の横で)

儀装中の艀(24日朝)

同上

橋の上には、神船を見降ろさないように幕が張られています


<薪能>

能船

同上

同上。能舞台の四隅には柱があります。(シテが被る能面は極めて視野が狭いので、この柱が距離感の目安になるようです)

ドンドコ船。回転時には水しぶきが上がり迫力があります

獅子舞と笠踊り

見物席。ホテル前の石段ですが余り人が居なくて特等席です。

点火式。種火は天満宮から箱に入れて神主が運ぶようです

薪に無事点火

能「三番叟」 まだ外は明るさが残っています

同上 アップ

能「羽衣」 少し暗さが増しました

同上。 返された羽衣に着替えました

同上 能面のアップ

薄暗くなった能船

同上の提灯

能「猩々乱」

同上 アップ

すっかり暗くなった川に浮かぶ能船