東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

細工用にくるみと楮の皮を剥ぐ(2/2)

2024年03月23日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 前回はブリキ缶を使って、クルミ,楮,そしてシダを煮ました。ブリキは薄いので使い続けると錆びて穴が開く恐れがあります。そこで今回、より丈夫なドラム缶を使って煮てみました。
 前回は練炭を使って失敗したため、最初から薪を使って火をおこしました。火力が強かったのか一時間位で熱湯になりました。30分位煮続けてから取り出しました。冬の間は皮をそのまま剥がすことができませんが、煮た直後は容易に皮を剥ぐことができました。ドラム缶は正解でした、クルミの枝はまだたくさん残っているため、五月までに再度煮て皮を剥ごうと思います。

       湯気が出て熱いドラム缶内から、束ねたシダを取り出す


 ドラム缶と地面の間はブリキ缶より隙間を開けました。炎をドラム缶に直に当てるためです。火のつけ方ですが、新聞紙を丸め、その上に小枝を、さらにその上に薪を載せました。昔から焚火などで火の扱いには慣れています。すぐに火が大きくなりました。なお、延焼にそなえて水道からホースを伸ばして万が一の時にはすぐ消火できるようにしておきました。

ドラム缶下に火をおこす    湯気が多く出る     楮の枝を取り出す
  

 シダを煮るために来たIさんにクルミと楮の皮剥ぎを手伝っていただきました。ありがとうございました。ところで、クルミの枝に節があると少し皮が剥ぎにくいことが分かりました。枝を切り出す時、真っすぐで太めの枝を選ぶと良いです。
 真っすぐなクルミの枝を入手するためには、伐採後に伸びた枝を二年後に切ると良いと思います。剥ぎやすく良い皮が得られると思います。皮を剥ぐだけでもたくさんのノウハウがあることに気が付きました。

    節ありのクルミの皮を剥ぐ       左は楮、右はクルミの皮
 


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