先日、ある新聞のコラムに、嵯峨音頭について書きました。
読んだ方は少ないと思いますが。
「 今年も盆踊りの季節がやってきました。遠くから、練習する太鼓の音が響いてきます。山口県の周東周辺には嵯峨音頭なるものが古くから伝承されています。700年位前に京都のあるお寺の念仏踊りが、周東地区の麻郷,城南,伊保庄,伊保木,佐賀,曽根などに伝わり嵯峨音頭としてこれまで何百年も継承されています。口説き(歌詞)の元々の原文を見ると、長崎など全国的に有名な港湾を中心とした地名が出てきます。その昔、これらの港湾から京都に向けて、年貢としてお米などの物産を収めていたのでしょうか。そして、年貢を納めに行った人たちが、都で流行っていた念仏踊りを地元に伝えたのではないでしょうか。
今風に言えば、都会の流行りを地域に持って帰ったのでしょう。その後数百年かけて、嵯峨音頭は地元に根付き磨かれました。そして、地域固有の口説きや踊りになっています。年貢を納めていた京都のお寺はもう廃寺になっています。にもかかわらず何代にも渡ってこの周東地区で愛され継承された理由はなんでしょうか。
もしかして、嵯峨音頭は周東周辺だけでなく中国,四国,九州の港湾地区にも伝わっているのではないかと思います。もしその地区でも同じように伝承されているのであれば、交流してみたいものです。」
田布施町 去年の麻郷地区盆踊り 嵯峨音頭の披露 2013.8.10
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