東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

恵泉女学園大学生、楽しく稲刈りしたね

2006年10月30日 | 農業体験

 今日も深夜明けの早朝、恵泉女学園大学生の稲刈りです。環境と自然に関するゼミの授業としての稲刈りです。 この6月に来て田植えした稲(コシヒカリ)を今日稲刈りしました。田植えには6人が参加しましたが、今日来たのは4人です。残りの2人はタイにボランティア兼授業で行っているそうです。最近は海外で授業をする時代なのですね。
 到着した女学生達4人には最初小屋で着替えしてもらいましたが、先日の雨で田んぼがぬかるんでいたため長靴を貸しました。小学生の稲刈りと同様に、最初カマの使い方や刈った稲の束ね方について指導しました。一度私が見本を示した後すぐに彼女達とに稲刈りをしてもらいました。

     ぬかるむ田んぼで稲刈り初体験、最初はゆっくりと確実に


 秋晴れの中、気持ちよく稲刈り         そろそろ稲刈り終盤
 

 小学生には難しかった稲束の結束も、大学生はすぐマスターしました。しかしながら、女学生達は肌荒れを気にしてか軍手で結束するため、軍手が稲束に巻き込まれてしまい最初はなかなかはかどりません。手作業は素手でするのが一番効率的ですが、指先に力が入るため慣れないと痛くなります。

          稲束を縛ってからはさに掛けて干します


   楽しく話しながら稲束を結束    しっかり縛るには微妙な指先の力加減
 

 稲束を次々にはさに掛けていきます。先日小学生達が干した稲の隣に稲を掛けていきます。やはり大学生ですね、稲束が崩れることも少なくしっかり縛ってありました。きちんとはさに干された稲束群を見ると気持ちがいいものです。今日干した稲は約一週間十分乾燥された後に脱穀します。

        稲束を並べるようにしてはさに干します


 刈った稲をすべて干し終わると今度は脱穀です。今日干した稲はまだ乾燥していないため脱穀できません。そこで、一週間前に小学生達が稲刈りして干した稲を使って脱穀しました。
 最初に使った脱穀機は、ペダルを踏んで回転させたドラムに稲を当てて脱穀する方式の脱穀機です。最初はペダルを踏む要領が分からないのか、しばしばドラムが逆回転して失敗の連続でした。しかし、次第にコツをつかんでちゃんと回転できるようになりました。リズミカルにペダルを踏みながら次々に脱穀していきます。カランカランと言うペダルの音と、女学生達の歓声が山里に響きます。

      最初は失敗の連続、でも慣れてコツをつかむと楽しく脱穀


 回転するドラムに稲束を当てる      ドラムの回転を弱めないように
 

  稲穂のすみずみをドラムに当てる   稲束が吸い込まれないよう注意
 

 足踏み脱穀機を終わると、今度は江戸時代の「千歯こぎ」という脱穀機を使ってみました。この脱穀機はいくつかの部品を組み立てて使います。江戸時代は農民がこの部品を田んぼに持っていって現地で組み立てて使いました。鉄製の歯以外は木製のとても軽い部品でできています。最初それを組み立ててもらいましたが、まるでパズルを解くようです。いくつかのヒントを与えながら、最後まで自分達で組み立ててもらいました。

    どうやって組み立てるんだろう。まるでパズルです。


    まず4本の足をセット        鉄製の歯はどう設置かなあ
 

 千歯こぎを組み立て終わるとさっそく脱穀の開始です。ペダルを踏む脱穀機も大変でしたが、この脱穀機もまた、使うにはコツがいります。頭をひねりながら稲を脱穀します。彼女達は初めての道具に戸惑いながらも興味しんしんで気に入ったようでした。

          稲束を一度に歯にかけると脱穀機がバラバラに


  少しずつ稲穂を脱穀            みんなで考えながら慎重に脱穀
 

 今日は秋晴れに恵まれて稲刈りと脱穀などができました。生まれて初めての稲刈りに、生まれて初めての道具を手にして、どんな気持だったでしょうか。遠い江戸時代の生活の一部を知ることができたのも貴重な体験だったと思います。





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