東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町少年少女発明クラブ 電子工作とプログラミング教育

2020年01月13日 | 子供の育成関連

 年末は郷土館の移動郷土館や来館者の対応などで忙しく、発明クラブに時間がなかなかさけませんでした。年明けの昨日、久しぶりに田布施町少年少女発明クラブに行きました。1月と2月は田布施農工高校で電子工作です。プログラミングがらみの電子工作のため、電子部品の半田付けからプログラミングまであります。半田付けが初めての4年生にはちょっと難しいかも知れません。今年の電子工作は、

   田布施農工高校で電子工作のための半田付けをしている子供達

 Micro-Bitと呼ばれる教育用ICチップが使われています。教育用のためか安価で¥2,000程度で購入することができます。インターネットで簡単にダウンロードできるソフトが出回っています。元々はイギリスで考案された教育用チップですが日本語版があります。パソコンのUSB端子やスマホのBluetoothを使って簡単にチップと繋ぐことができます。

先生を囲んで説明を聞く    半田付けの見本    自分で半田付け
  

 子供達は、Micro-Bitのチップを渡されるとIC基板の半田付けをしました。チップを挿すコネクタ、コードを接続するコネクタなどです。老眼の私はメガネが無いと分からないような細かな作業です。ほとんどの子は我慢強く丁寧に半田付けしていました。私が初めて半田付けしたのは真空管ラジオを作った中学生の時でした。時代の差を感じます。

   電子回路の配線図を確認       コネクタにコードを接続
 

 半田付けや配線が終了すると、部屋を移動してプログラミングを学ぶパソコン教室に移動しました。この部屋でMicro-Bitのソフトウェアを学びます。私が初めてプログラミングを習ったのは大学に入学してからです。学んだソフトウエアはフォートランやCOBOLでした。当時はフローチャートでプログラムの流れを学びましたが、子供達はパソコン上の仮想積み木のような図形で学ぶようです。一つの積み木が一つの仕事(命令実行)に相当し、積み木を重ねると重なった数の仕事(命令実行)をします。コンパイル工程がないようですので、ソースコードを逐次実行するインタプリタではないかと思います。

    パソコン教室に移動してMicro-Bitのソフトウェアを学ぶ 


  子供達を見ていると、自宅にパソコンがあると思われる子供は容易にブログミングになじんでいるようでした。マウス、クリック、ダウンロード、コピー、ペースト(貼り付け)などを知っているからでしょう。しかし、家にパソコンが無い子供にとって、パソコンの操作そのものが大変ではないかと思います。小学校でCADを教える補助をしたことがありましたが、家庭環境の与える影響はとても大きいと思います。

パソコンを見る子供達    操作は難しいかな?  プログラミング体験中
  

 私が子供の頃、自動車の運転は技能の一つでした。それが今では当たり前になりました。運転ができないと仕事すらできない時代になってしまいました。プログラミング能力も同じような経過をたどるのでしょうか。単純な仕事はますます単価が下がり(低賃金)、海外に移転したり、国内にあっても外国人労働者に奪われます。

         興味深そうにパソコンを見つめる子供達


 日本がより豊かになるためには、デジタル社会に慣れ親しみ新しい技術や文化を想像できる力が必要だと思います。また論理的思考もより必要になると思います。今の日本は停滞しており、海外にどんどん追い抜かれています。今の子供達を見ていると、満たされているためか競争心や創造力が少ないように思います。しっかりした教育がないと、世界にどんどん追い抜かれてしまい貧困な国になるのではないかと危惧しています。杞憂だとよいのですが。

   高校生達お兄さんに教わる     先生からの注意やアドバイス
 


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