東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

とても古いクボタ製トラクター L15の修理(3)

2013年06月02日 | 農機具,工具

 続けて古いトラクタを修理しています。なんとかエンジンがかかるようになったため、いったん外に出して各部を調査しました。今のところ大きく損傷しているのは排気口です。永い間に錆びてしまい穴が空いており、グラグラし針金で固定してあります。しかし、どこかに隙間があるようで煙が漏れます。次にタイヤを調査しました。

      外に出して各部を調査点検中の、とても古いトラクター


 タイヤは4輪共に空気がすっかり抜けていました。40年近く全く使わなかったため、タイヤの空気も抜けてしまったようです。そこで、空気を入れました。前輪はすんなり空気が入りました。そして、右後輪もすんなりと空気が入りました。タイヤに耳をあててもも、漏れている様子はありません。

     バルブを取り外す      バルブ内のコア 左:壊れたもの 右:新品
 

 しかし、左後輪は空気がスースー漏れて全く空気が入りません。空気を入れるバルブ内のコアが壊れているようです。そこで、新しいコアと取り替えました。すると、今度は空気が漏れませんでした。
 ところが、空気を入れて1時間位経った頃でしょうか、突然バーンと言う音が響き渡りました。何事かと思ってトラクターの周りを調べると、空気を入れた左後輪の側面が長さ10cmにわたって裂けていました。これは、もうタイヤ交換しかありません。がっかりです。とても古いトラクターですので、交換するタイヤが在庫しているかどうか分かりません。山口クボタ田布施支店に在庫確認をお願いし、在庫があれば注文することにしておきました。

  空気が正常に入った右後輪タイヤ     裂けてしまった左後輪タイヤ
 

 このトラクターの各部を調査していた新たに分かったことがあります。それは、このトラクターは手動でも始動できることです。手で回すためのクランク棒が見つかったため分かりました。それと共に、デコンプレバー位置の理由が分かりました。
 手動でエンジンをかける場合、一人がデコンプレバーを圧を抜いて、もう一人がクランク棒を勢いよく回します。エンジンが勢いよく回った頃をみはからってデコンプレバーに圧をかけるのです。手で回して始動すると、バッテリーがあがったような場合、セルを使わなくてすみます。今、クランク棒を使って始動するトラクターはありません。ある意味、歴史的なトラクターではないかと思われます。

     一人がクランク棒を回し、もう一人がデコンプレバーを操作


 続いて、畑を耕耘するためのロータリーを調査しました。とても面白いのは、ロータリーが左右2軸構成になっていることです。今、このようなロータリー方式は無いと思います。今は、中央一軸方式か側軸方式です。
 続いて油圧を調べてみました。ロータリーの上げ下げが出来ますので正常のようです。なお、ロータリーを鎖で上げ下げしています。また、ロータリーも回転させることができます。タイヤさえ直すことができれば、実際に耕耘に使えそうです。

  ロータリーの上げ下げは正常        ロータリーは左右2軸方式
 


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3 コメント

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Unknown (昔のトラクター大好きさん)
2018-08-27 19:06:37
今直しているトラクターのタイヤだったら家にあるトラクターの部品取りについてるよパンクしてないよ
返信する
コメントありがとうございます。 (東京里山農業日誌)
2018-08-28 00:45:23
こんにちは。
どうやってタイヤを直そうかずっと考えているうちに時が過ぎていきました。
手に入れる方法はあるでしょうか。
ちなみにどちらにお住まいですか?
返信する
クボタL15 (squash12v)
2020-01-18 15:49:19
はじめまして クボタL15で検索していましたとこ見つけました。
私が子供のころ父の手伝いで動かしたことがあるトラクターが黄色でホワイトランの久保田。いろいろ検索しながら
L12や13などの画像と見比べアクセルレバー感じが違うと思いおそらくL15だったんだろうとおもっております。 
またL15の記事のUPを楽しみにしております。
返信する

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