東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町 ひかり観音伝承の科学的実証(2) 観測成功 1/2

2014年06月24日 | ふるさと



 上の動画は、田布施町木地で撮影したひかり観音からの弱い光です。宿井の石城窯さん宅では強い光が観測されましたが、残念ながら撮影できませんでした。古代において、このような感じで呉麓山麓のひかり観音が光っていたのでしょう。

 さて、先日ひかり観音の屏風岩に特性鏡を取り付けしました。その後、私の勤務日で観測できなかったり、天候に恵まれず観測できない日が続きました。23日早朝は久しぶりの晴れでしたので、観測に出かけました。私とNさんの二人で観測しました。

                 私が観測した木地、観測できるも光は弱い


 観測したポイントは二つです。私は行者山のふもとの木地で観測し、Nさんは宿井団地の石城窯さんの家前で観測しました。木地では8時半からだんだん光が明るくなりましたが強い光はありませんでした。
 ところが、8時42分にNさんから電話がありました。とても強く光っているとのこと。急いで宿井の石城窯さんの家に行きましたが、光は弱くなっていました。光の中心点が通過した後に私が着いたからだと思います。

       木地から見た弱い光               宿井から見た、弱くなっていた光
 

 以上の観測結果から、朝8時42分に下画像地図の地点2(石城窯さんの家)を光の中心点が通ったようです。私が観測した木地の地点1では、強い光は観測できませんでした。このため光の中心点は、8時35分頃にA地点付近で地表に降り、42分頃に地点2(石城窯さん宅)を通過し、その後B地点方面に移動したと思われます。
 なお、下赤線は太陽から来た光の方向で、上赤線はひかり観音に設置した特製鏡が反射した太陽光の方向です。黄線は鏡が向いている方角、つまり屏風岩の向いている方角です。緑線はひかり観音の真東の方角です。青線より北方面は、ひかり観音に生えている木が邪魔をして光はあまり見えません。
 今後はより正確に観測して、光が見える場所,日付,そして時間帯の予報が出せればと思っています。さらに来年は鏡を取り外して、ひかり観音の屏風岩の苔を取るなどして綺麗に磨けば、古代に光っていたのと同じ光を見ることができると思います。

             6月23日8時42分時点の太陽高度42.5°方位87.7°
                                黄〇は弱いながらも光が見えるおよその地域


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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成功おめでとう。 (白い回転窓)
2014-06-24 08:40:59
長い航海から帰ってきた船、朝早くから海に出て漁をしていた漁師が時刻を知る。ひかり観音からくる光を見て生活をする、古の情景が見えます。実際には岩の表面が凸凹しているので、それだけ各方面から光が見えるのかもしれません。
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コメントありがとうございます。 (東京里山農業日誌)
2014-06-25 21:14:02
この秋か冬に、岩に付いた苔などを取り除いて綺麗に磨こうと思っています。
そうすれば、来年は鏡とは違う光が見えると思っています。
その光こそが、古代の人々が見ていた光ではないかと想像しています。
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