東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

収穫した和綿の種を取り、糸を紡いでみる(1/2)

2017年09月09日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 和綿畑では次々に実がはじけています。そのため、毎日のように綿畑を見回っています。それほど広くない畑ですが、毎日7~8個のはじけた綿の実を収穫しています。実がはじける一方で、花も次々に咲いているのです。いったい、いつになったら収穫が終わるのか分かりません。なお、一度雨に濡れてしまうと、綿はふわふわにならないようです。

 手に持った1粒の実からはじけた綿      1粒の実から取り出した種入り綿
 

 さて、収穫した和綿の種を取ることにしました。郷土館に保管してある種繰り器4台のうちの1台と、私が持っている古い押し麦器を使ってみることにしました。まず種繰り器を使ってみました。相当に古い器械ですので使えるかどうか心配でした。ローラーの間に隙間がありましたので叩いて狭めました。

  種繰り器と押し麦器    ローラーの間に隙間      叩いて隙間を直す
  

 古い種繰り器は、まだまだ現役として使えることが分かりました。いろいろ試してみて分かったことがありました。綿をカラカラに乾かしておかないと、種が柔らかくてローラーに潰されて通り抜けてしまうことです。また、未熟な種も、同様に潰れてローラーの間を通り抜けてしまうのです。種が潰れてしまうと、綿と種を選別できません。

         綿繰り器のローラーに、種入りの綿を挟み込む


 乾いた種入り綿をローラーに挟んでハンドルを回すと綿がローラーに挟み込まれます。すると、硬い種は取り残され綿だけがローラーの反対側に出てきます。種から綿が外れる時、わずかにサワサワと音が出ます。次から次へと種入り綿を挟み込むと、面白いように種と綿が分離します。

種だけローラー前に残る   綿だけローラーを通過    次々に綿を通す
  

 今回はお試しで数粒の種繰りをしてみました。昔の人の知恵は素晴らしいものです。ところで、私は似たような器械を持っています。それは押し麦器です。同じように手回しでローラーを回す器械です。この器械が綿繰り器として使えないか試してみようと思います。

         綿の種繰り器を使って分離した種と綿

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