東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い松下製トランジスタラジオ AT-175Jの修理(2/7)

2012年07月31日 | 古ラジオ修理工房

 約1年半前に修理を中断していた松下製トランジスタラジオ AT-175Jの修理を再開しました。このラジオはいろいろな場所が傷んでいるようです。前回シグナルインジェクターを使って、検波段以降はほぼ正常であることを確認しました。ただ、音がとても小さいため、低周波増幅段も念入りに調査した方がいいようです。今の段階で一番の故障はラジオ放送局を全く受信しないことです。しかし、チューニングダイヤルを回すとガリガリとひどい音が出て、たまに小さな音でラジオ放送が聞こえます。このラジオに使われているエアバリコンの羽が接触しているようです。

  修理再開の松下製トランジスタラジオ、チューニング時のガリ音がひどい


 エアバリコンは真空管ラジオによく使われていました。私が高校生だった頃、エアバリコンをよく触りました。よくは覚えていませんが、発信周波数を細かく調整するためにバリコンの羽を微妙に開いたり閉じたりしていたように思います。40年ほど前のエアバリコンを触った経験が生きるかどうか分かりませんが、エアバリコンを取り出して修理しようと思います。

   チューニング指針板を外す     チューニング指針板を外した基板
 

 エアバリコンを外すためには、チューニングに関わる指針や糸などを外さなければなりません。そして、外した以上はもとに戻すことができなければなりません。指針の位置をマジックで書き止めたり、糸の張り方や通り道、プーリーの位置などを正確に書き留めておく必要があります。

   指針の位置をマジックで書く    糸にテンションをかけるバネを外す
 

 高校生の頃の私は、紙に書いておかなくても記憶の範囲内で糸や部品などを外すことができ、元に戻すことができました。しかし、年齢もあってか今の私には、紙に書き留めておかないと元に戻す自信がありません。回路素子にしろ,プーリーにしろ,糸にしろ、外すときには必ず紙に書き留めておきます。

       紙に書き留めた、糸の張り方向や巻き順などの情報


 外した糸やバネは、無くさないように蓋付きのビニールケースに保管しておきます。汚れのひどい場合は、無水アルコールに浸すなどして洗浄しますが、今回は洗浄する必要はなさそうです。今回は、回路基板を痛めないように細心の注意を払ってチューニング関連部品を分解しました。次回は、エアバリコンを取り外して修理しようと思います。

  バネや糸を傷めないように外す    外した部品は蓋付きケースに保管
 

コメント (7)
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