東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

苗場の籾ふり準備

2009年04月18日 | 稲:春作業,苗作り
 天気が良い中、苗場で籾ふり(お米の種まき)の準備をしました。今のほとんどの米作り農家は田植え機を使って田植えをするため、箱苗という箱に種まきをします。しかし、ここの田んぼでは昔ながらの手植えで田植えします。手植えで使うお米の苗は、苗場と呼ばれる苗作りに適した特別な田んぼで育てます。
 この苗場で育てた苗は6月に苗取りします。そして、苗取りした苗を使って小学生達や大学生達がすぐ脇の田んぼで田植えします。ちなみにお米の品種は「キヌヒカリ」(うるち)です。なお、古代米でもある赤米もこの苗場で苗を作ります。

       この地域で「とんぼ」と呼ばれるレーキを使って苗場内を均す


 先日耕運機で苗場を耕しましたが、今日はこの地域で「とんぼ」と呼ぶケーキで水面下の泥面の高低差を無くしました。このようにしてて苗作りをしやすくします。高低差がなくなると水面上に顔を出す泥面が無くなり、鏡のように苗場が平らになります。
 高低差が無くなると、苗場内を1mごとの線上にワラを刺します。この線は籾ふりの時に蒔いた籾を踏まないように歩く線です。ワラは水面下が濁っても間違えないで歩けるように付ける目印です。

              籾ふり時に歩く線上にワラを次々に刺す


 ワラを刺し終わると、さらに水面下が平らになるように再度「とんぼ」で均します。均した泥上に籾を蒔くため丁寧に慎重に均します。このとき泥で濁って水面下は見えませんが、一日経つと水面下の濁りが沈殿して透明になり泥上面が見えるようになります。

             さらに「とんぼ」で苗場の高低差を無くす
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