東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

早朝の種まき、苗場の封印

2006年04月23日 | 田舎暮らし
 今日は早起きをして苗場に行きました。そして、芽出しした種籾を蒔きました。この付近は谷すじなので昼間は風が吹くことが多い場所ですが、春先の早朝はとても風が静かです。しかしながら、春先とはいえ引き入れた水はまだまだ冷たいです。まだ肌寒い中を左手に籾を入れたたボールを持ち、右手でその籾をすくい手の内に軽く握ります。そして、右手を小刻みに震わせながら均一に籾を落としました。

 水面に落ちた籾は小さなさだ波を立てながら静かに沈下していきます。今日蒔いた籾はコシヒカリ,キヌヒカリ,そして満月もちです。あと二週間もすれば尖った剣山のように芽が出ることでしょう。

 籾を蒔き終わると、水鳥やタヌキなどが入らないように網の周りをしっかりと泥で封印しました。小川から水が入るところだけはわずかに隙間を空けました。この水田は農薬をいっさい使っていないので、どじょう、かに、タニシ、ザリガニ、カエルなどの小動物がたくさん生息しています。このためその小動物を狙っていろいろな水鳥やタヌキなどがこの苗場に集まります。困ったことですが消極的防衛策として網を張らざるを得ません。
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