塩哲の色不異空

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ミュージアム巡り 問題作が傑作に 賢首菩薩

2023-05-29 02:52:42 | ミュージアム巡り_2023
 次の作は菱田春草の「賢首菩薩」(Bodhisattva Kenshu、1907年
作、1979年指定)。
 この作品の描かれた僧は華厳宗大三祖・賢首菩薩、唐の則天武后の
問いに対し、庭にあった黄金の獅子を例に華厳の教えを述べたと伝
えられている。
 作品上部・菩薩を取り巻く部分に、橙と青、黄と紫、緑と橙といっ
た補色が多用されて、その存在を引き立たせている。特に菩薩の袈
裟の点描表現に凝縮されている。
 第1回文展に出品されたものの、審査の時点であわや落選しそう
になったと言われている。が、しかし、岡倉天心や横山大観、下村
観山がそろって強く高評価し二等賞(最高賞)を授賞。
MOMAT(千代田区北の丸公園3-1)
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