塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 光悦の大宇宙 黒楽茶碗 銘 村雲

2024-09-12 04:24:41 | ミュージアム巡り_2024
 続いて、「黒楽茶碗 銘 村雲」(江戸時代、本阿弥光悦作、陶製、9.5
/12.3/4.3cm、一口、京都・樂美術館所蔵)は、胴に緩やかな曲線を描
き、口縁に向かい端反る。栗縁は波打ち、端部に平に切り放たれ二カ
所に縦のひび割れがみられる。このひび割れは、削り過程で偶然に生
じたもので、造形に取り込んでいる。

 高台が周囲からめり込んでおり、高台が負荷に耐えきれなかったよ
うで内底に山疵がある。光沢のある黒釉は口縁や高台脇には意図的に
かけはずし、ざらついた胎土が露出している。背景は筆で釉を塗り重
ねる楽茶碗独特の施釉法が用いられている。
 この作品の銘「村雲」は、当時の研究家・林屋晴三の命名による。
TNM(台東区上野公園13-9)
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