塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 光悦の大宇宙 いろは歌

2024-08-20 05:08:07 | ミュージアム巡り_2024
 続いて、「いろは歌」(江戸時代、本阿弥光悦筆、紙本墨書、29.2/47
cm、一幅)は、47文字と数字の“壱、弐、参”を記し、最後に書状の結
びの文言“かしく”がそれられている。
 これは手習いの初歩とされる文字を、一字ずつ明瞭に放ち書きで記
し、数字の弐は2タイプの字体を書き示す。5行目の“布こ江”では江を
書きかけて見せ消ちの符号を左側に付し、右側に改めて江の字が記さ
れている。光悦書風の手本として、揮毫した様な趣だ。
 “いろは”47文字は、漢字の字形を残した草仮名風に記されたものが
多く、仮名字母のタイプも光悦流では使用されないタイプである。た
とえば、「光悦謡本」仮名活字と比較すると、“半、遅、怒、賀、夜、
堂、布、傳、新、飛”は一切使用されない字母だ。
TNM(台東区上野公園13-9)
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