台北市の延平北路二段と涼州街の交差する場所に「仁安医院」という病院があります。この通り、古めかしい表札も表に出ています。
しかし、現在は診療しておらず、見学スポットとして一般に公開されています。
というわけで、当時使われていた医療道具や、机、棚などがそのまま展示されています。以前使われていた薬を入れる瓶!!なんだかノスタルジックですね。
壁に説明書がかけてありました。ここは日本統治時代の1926年に、柯謙諒という医師によって設立された西洋式の診療所だったそうで、当時は台湾人が開業した医療施設は少なかったらしく、この診療所は時代的な意義が深いとのこと。
当時の貴重な写真もありました。柯謙諒医師と、この診療所で働いていたスタッフなんでしょうね。
ドアを見ると、昔の造りであることがわかります。
当時使われていた手術台と、手術道具を置くワゴン。年季が感じられます。
手術台の上の照明。基本的には今のものとそう変わらないのかも・・・・・
ちゃんとレントゲンの設備もあったようです。
一階の柱の上部には、こんなデザインが施されていました。白菜の葉でしょうか?
二階のお部屋。院長室だったのでしょうか。当時の資料も展示されています。
椅子や戸棚などの家具に時代を感じますね。
窓は上下に開く、昔の造り。
古くはなっていますが、ドアのデザインも素敵です。
先生が使っていたピンセットや、名前を書いた札、かばん、帽子なんかもちゃんと保存されているんですね~。
建物は二階建て。当時としては規模の大きな診療所だったのだと思われます。
台北市の中でも古い建物が残っている大稲珵エリアにあるので、街歩きのついでに寄りたいスポットです。
外観はこんな感じ。バロック式の建物がよろしいですね。
コメントいただき、ありがとうございます。
すべて台湾籍のお医者さんが設立したことに価値がある医院だと、説明書きにありましたが、ずいぶん昔なのに、いろいろな医療器具が揃えてあって驚きました。
「冬冬の夏休み」、私も日本にいるときに見たことがあります。確かに地味な映画でしたね。おじいさん役の方の演技が自然だったことが印象に残っています。
湾生回家をご覧になったのですか!
これは日本人として考えさせられる内容が詰まった映画だと思います。