苗栗縣南庄郷の老街に行ってきました!ここは台北縣瑞芳にある観光地、九份のような雰囲気が漂う、賑やかな観光ポイントです。違っているのは日本式と客家式の文化が混ざって溶け合ったような面白さが際だっていることでしょうか。
老街の方向に歩いていくと、水がジャージャー流れている音が聞こえてきます。山からの湧き水でしょうか、溝に向かって流れています。地元の人はこの水を利用して皿を洗ったりしています。
老街の入り口付近に来るとこんな水場がありました。これは生活用水っていうわけでもなく、噴水というわけでもない感じ。だけど、水が豊富にあるってことはよくわかります。
更に老街に近づくと、おや?何だ何だ??溝の上に分厚い石の板が渡してあるんですけど・・・・木製の屋根もついているんだけど、いったいこれは何??
おおおお!さっき見た水はこの溝にも引き入れられていたんですね。
実はここ、「洗衫坑」という洗濯場なんです!南庄の人達がここで洗濯したり、野菜を洗ったり、鶏をさばいたりするために、1940年代頃作られた水場なんだとか。今でも昔同様、ここは南庄の庶民がお洗濯に使っているんですって!
老街の入り口付近にはなんと、防空壕もあります。もちろん今は使われていませんが、日本統治時代に日本軍がここに作ったそうですよ。
ちょっとわかりにくいですが、指をさしているあたりが防空壕跡です。今では遺跡の一つとなっています。
老街のなかの文化路を進んでいくと、いろ~んなお店がいっぱいあって、とっても賑やか!もう歩いているだけでワクワクしちゃいます。
ひときわ賑わっているお店を発見!ここは「江記花蜜」というお店。“桂花醸”というキンモクセイのシロップを売る老舗です。夏場はかき氷にシロップをかけ、冬場はお汁粉にシロップをかけて売っていますが、これがもう大人気!もちろんシロップも販売しています。
「江記花蜜」の看板メニューの一つ、“大豆泥氷”を食べてみました。お豆の風味がふわ~っとひろがっておいしいかき氷でした。
文化路を左に曲がって“桂花巷”という小道に入ってみました。う~ん、なんともレトロな雰囲気がします。
ちゃんと老街の見取り図も貼ってありますね。昔々、公務員が出勤途中にこっそりこの道沿いにある麺を食べていたらしいのですが、この道は狭くて見つかりにくかったそうです。それで友達を呼び出してお喋りしたり、買い食いしたりと、秘密の用事に使われていたとのことです。
古い映画にも「桂花巷」という名の映画がありますが、おそらくここ南庄のお話だと思われます。
ここ「桂花巷」には老舗の麺屋さんがあります。「桂花巷老麺店」です。40年以続いているこのお店の看板メニューはとろみのついたスープの麺!お椀の中にはつみれやタケノコ、ニンジンなどが入っています。優しい味わいに心惹かれる人も多いことでしょう。
路地を進んで行きましょう!むむむむ、このお鍋の中に入っているものはなーんだ?ぺらっとした平たいものがたーくさん!そうです、ここは「丈母娘辣椒滷豆干」という豆干(トウガン)を売っているお店!台湾風味の醤油で煮込んだ豆干を辛いにんにく醤油であえて食べるんです。南庄老街の人気店なんだとか。
中正路と民族街のコーナーにレトロな店構えを発見!看板には「永涼製氷」と書いてあります。
このお店も老街の名物店なんです!アイスキャンディーを専門に販売している老舗です。40年以上もご主人がおいしいアイスキャンディーを作り続けているんです!パッションフルーツ味、パイナップル味、梅味、それに昔懐かしい金時豆アイスなど、すべて100%本当のフルーツやお豆から作っています。
ローズ味なんていうアイスキャンディーもありましたが、これまた香りよく美味しかったです~。棒付きタイプのと、カップに入れてもらうのとがあるようでした。
永涼アイスキャンディーのお店の向かいにある広場に、こんなものがありました。いったいこれは何??
この丸いのは古井戸の跡ですね。日本統治時代の初期の頃に掘られたものだそうです。
文化路との突き当たりのちょっと手前に、上の道路につながる階段がありました。一見、どうってことない石段なのですが・・・
なんとこの階段、乃木希典が作らせた階段なんです!その名も「乃木崎」。「崎」というのは階段という意味があるんだそうですよ。明治30年、乃木将軍が南庄を訪れたとき、地元の人達が荷物を担いで坂道を苦労しつつ上っているのを見て、階段を作ったのだとか。
階段の上にはこんな石碑もありました。乃木将軍の名前が刻んでありますね。
乃木崎を上りきった向かい側に木造の建物がありました。ポストがありますが、ここは昔郵便局だったそうです。日本統治時代の1900年、「郵電所」としてオープンしたとのことで、開始からすでに100年たったとはいえ、和風の外観を留めています。修復された後は、郵便博物館となって解放されています。
郵便局の斜め向かいにも、木造の和風建築家屋がありました。覗いてみるとお庭も立派です。ここは官舎だった建物で、南庄の庄長さんのお住まいだったようです。
中正路の戻り中ほどまで歩いてくると、浴衣がずらーっと並んでいるお店を発見!「日式和服」という看板があります。ここは「建新布行」という浴衣を売っているお店なんだそうです。お店は創業45年、ずっと布地を扱ってきた老舗だということですが、何年か前にお土産の商品を売り出そうということで、浴衣の販売を始めたのだそうです。
中山路のほうに行くと、レトロな映画館がありました。昔の映画を放映しているのでしょうか、看板がいかにも懐かしい感じ。
ここは「南庄大戯院」という映画館なのですが、レストランにもなっているようでした。映画の放映は一日7回みたいですね。
レトロなお土産も販売しています。有名人も多く訪れているようでした。
こんなリヤカーもありました!宣伝用の自転車でしょうか。「何日君再来」のポスターと、原住民の女の子が主人公らしき映画のポスターが貼ってありました。
南庄老街を一巡りしましたが、なかなか盛り沢山の内容で楽しく過ごせました!美味しいものもあって、目もお腹も満足しちゃう老街散策でした。興味のある方は是非南庄へ!
南庄老街行き方:
列車で竹南駅下車、竹南から苗栗客運バスで南庄下車
ここ、いいところでした!
すっっっっっごく楽しかったです!
キンモクセイのシロップはここの老街の名物みたいで、たくさん売っていました!
是非、コンサート見学ついでに訪れてみてください!
一人で行っても楽しめそうなので、次回チャレンジしてみようと思います。
キンモクセイのシロップや、カキ氷とかとっても心惹かれます(^^)
来年も頑張って台湾に行くぞ~~(笑)
台湾の老街はいろいろなお店があって、とっても楽しいスポットです!
特にこの南庄老街はワンダーランドですよ~!
キンモクセイのシロップは娘の大のお気に入りなんです。
2,3瓶買ってしまいました。
豆干(豆腐の干した物)は台湾各地にありますが、南庄老街のは薄くてからめの味つけのようでした。
ついつい食べすきてしまいそうな感じ・・・
私はキンモクセイのシロップと豆干が気になりました~