浴槽がえらいことに

戸建て住宅貸家のクリーニングが終わりカギが返却された。
「照明器の球が何ヶ所か切れているところがありました。浴槽
にテープが貼られていたので剥がしたらキズがありました」。
１０年近く入居していたので、あちこち痛みがあったので直し
たが浴槽にテープが貼られていたのは気づかなかった。
・
どんなキズなのか、明くる日の午前中確認することにした。
底の方を中心に確認するが見つからないので、照明をつけて全
体を見直すと背中の部分に縦に３０センチ程の筋があった。
何だろうと筋を指で押すと、キズがパカッと開いた。何と縦に
入ったキズは、浴槽が縦に割れていたのだ。
・
浴室はユニットバスになっていて、どこのメーカーのものかテ
ープシールを３個所確認するがメーカー名は入っていない。
そして消えかかった排水ボタンに何か書かれていたので読むと
「ＮＯＲＩＴＺ」。一瞬何なのかわからなかったが、ボイラー
メーカーのノーリツ製品ユニットバスだったのだ。
大きさは１２１６サイズのもので、何ヶ所か写真を撮った。
・
ユニット浴室の浴槽は、取り替えることが出来たはずだったの
でメールに写真を５枚つけて取り替え依頼をすることにした。
メールを送った先の住器問屋に確認の電話を入れてみた。
「先ほどメールを入れましたが届いていますか」
「はい、届きました。しかしノーリツは今年の３月でユニット
バスの生産から撤退して、ボイラーだけになったんです」
まさか、天下のノーリツがアフターは出来ませんと言うはずは
ないと思うが・・・

 

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