トヨタのピンチ

トヨタ自動車が大規模なリコールで大変な事態になりつつあります。
問題の箇所がアクセルペダルといいますから大変です。ペダルの不具合
は２種類あって①ペダルの中に結露が生じて戻りにくくなる②ペダルが
長すぎて下のマットにひっかかって戻らなく、ということのようですが、世
界のトヨタが、と疑りたくなるような初歩的なミスに驚きました。コストを
削減させるために、部品の共通化を進める過程で起こった問題なのです。
クルマ生産は日本で作ればコスト高になるので、海外に生産拠点を移転
しているメーカーが大半になってきました。その一環として大切な部品
共通化の技術部門までも、海外の現地に任せてしまったのが間違いだっ
たのかもしれません。自主改修とリコールの対象車輌が５００万台近
くになるといいますから、気が遠くなる数字に違いはないようです。
リコールの数字よりも心配なのが、世界中の人達のトヨタ離れが起こる
ことですね。トヨタは、生産と販売の地道な努力を数十年かけて、世界
ナンバーワンの座に上りつめてきたわけですが、単純な初歩的ミスに気
付かなかったことが大変な事態を招いたわけです。
企業であればコスト削減をして、競合他社と差別化を計ろうとします。
でもこれを進めるに当たっては、十把一絡げであれば大きな落とし穴が
あるんですね。特に安全面に関しては永遠に別格のようです。
トヨタがこの問題とどのように取り組み、どう対処していくか見守って
いきたいですね。ピンチはチャンスといいますから、これを足がかりに
電気自動車の大躍進にしてもらいたい気もします。

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