乗馬は真剣勝負

本日のアースはいつもより調子はよさそうだった。
駈歩で横木通過をおこなうと、高くはないがかなり大きくジャ
ンプをするので体勢が崩れる。鐙に体重の載せて、上体をくの
字に曲げると馬の振動を吸収するので体勢は崩れなくなった。
・
私がアースに騎乗したあと、初めて中学２年生のＨ君が乗るよ
うになっている。Ｈ君は私より１年遅れで乗馬を始めた時は、
小学４年生でとても小さかったのでなかなか思うように乗れな
かった。今日はＨ君がアースをどれぐらい乗りこなせるか、後
で様子を見に行ってみよう。
・
後片付けを終え馬場に行くと、Ｈ君は軽速歩でアースに乗って
いるが思ったより乗りこなせるようになっていた。そして駈歩
発進もいたってスムーズできるようになっている。小さな頃の
面影はなく、身長も伸びそこにはたくましく成長をしたＨ君が
いた。Ｈ君の下向きさが、ここまで成長させたのだろう。
・
乗馬は人間と馬の真剣勝負。恐れてもいけない、なめてかかっ
てもいけない、ただひたすら無心で乗馬をすれば馬は騎乗者の
言うことを聞いてくれるようになる。小学生から乗馬を始める
と、大半が高校生になる頃には乗馬から離れていく。しかしＨ
君は、乗馬と共に人生を歩んでいくような気がする。

                                               
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