昨日午前中マスクをしたひとりの男性が来店した。
「○○町の借家に住んでいますが、8月末に退去します」
最初誰だかわからなかったが、しばらく話をしてようやく思い
出した。この借家は、5年前オーナーさんが取り壊す予定だっ
たものを私が止めてお客さんを捜して賃貸を続けさせた。
オーナーさんには負担がかからないように、住まいのことは全
て入居者が修理をして住まい続ける条件だった。
・
そのオーナーさんも2年前に亡くなり、娘さんが相続した。
するとしばらくして相続人の娘さんは突然言い出した。
「家を取り壊すので、入居者を退去させてください」
「ちょっと待ってください。お父さんとの話とは違います」
お父さんの了解の元に、入居者には痛んだ借家に住むために大
工さんを入れて修理をして家賃を払いながら住み続けてきた。
・
私が拒否をすると、今度は住宅メーカーから話を持ってきたが
コロナ禍の影響で話は頓挫したかにみえた。しかし住宅メーカ
は入居者に退去をしつこく促し、ついに根負けをしたのだ。
「敷地内にあるアパートの入居者たちも退去しました」
お客さんからそれを聞いて私は絶句した。アパートは4所帯が
入っていたが、ローンもようやく終わり今から家賃が儲けにな
るところなのに・・・。経済観念のない娘さんは、住宅メーカ
ーの言いなりになって大きなアパートに建て替えるようだ。
草葉の陰で、お父さんは涙を流していることだろう。
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