仲間と生きていく

昨日のチベットモンキーのダーウィンが来たは面白かったですね。
チベットモンキーは、日本猿より一回り大きめですが、気性がとても荒
いようです。２０頭～３０頭の群で生活をしていますが、そこに君臨す
るボスは絶対的な権力を持っていて、回りの雄たちは常に気を使って生
活をしています。ある日、よそ者の一頭のチベットモンキーが遠くから
群に近づいてきましたが、片足はびっこを引き、体中怪我だらけでボロ
ボロです。おそらくほかの群から追放されたようですが、名前をボロと
つけようと思います。ボロを見つけたボスは、容赦なく追いかけて攻撃
をしかけました。チベットモンキーは、どこかの群に入らないとエサの
奪い合いとかの攻撃を受けて、一頭では生きていけません。
ボロは来る日も来る日も、その集団に近づこうとしますが、ボスや他の
雄から攻撃を受け続けました。５ヶ月が過ぎた頃、その集団の一番身分
の低いメスと友達になりました。そのメスには赤ちゃんがいましたが、
その赤ちゃんを抱いてナンバー３のもとにご機嫌を伺いに行きました。
ナンバー３は、ボロの日々の謙虚な姿に許しを与えました。次はボスの
もとに赤ちゃんを抱いてご機嫌を取りに行きましたが、なかなか許しを
もらえません。でもそのころになるとボスから攻撃は受けなくなりまし
た。ボロは他の雄たちに、赤ちゃんを抱いて近づき仲良くなることが出
来るようになりました。またボスの元に赤ちゃんを抱いて行きますが、
そのころには回りにいる赤ちゃんザルも応援についてきました。
ボスは、半年間そこまでしてきたポロをようやく許すことにしました。
野生の世界で生きていく厳しさは、人間も見習うものがありそうです。

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