まごの知恵

長女はまごを連れて近くの保育園によく行くようになった。
別に保育園児ではないのだが、学童保育といって週に何度が一般の方に
開放して保育園で遊ばせる。
保育園も商売上手になり、その努力の甲斐あってか早くから来年の入所
者の予約は満員になっているという。
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長女が住んでいるアパートから事務所は近いのだが、その保育園は事務
所を少し通り過ぎたところにある。
長女と孫は学童保育に行ったあと事務所が帰り道になるので、よく寄る
ようになった。帰る時間帯が丁度昼休みの昼食時になるので、親子２人
分の弁当持参で一緒に食べる。
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お客さんは、昼食時であろうとなかろうとお構いなくやってくる。
孫は１才１０ヶ月になるが、昼食時に私とお客さんが話し合っていると
弁当を食べながら私とお客さんの話に耳を傾ける。そしてお客さんを穴
があくほど見つめる。話が終わってお客さんが帰ろうとすると、間髪を
入れずに「バイバイ～」とやるようになった。
商売というものがどんなものなのか、わかってきたようにもある。
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昼食が終わると歯磨きをするが、それが嫌いで最後の一口をほおばると
呑み込まずにクチャクチャやる。そうすることで歯磨きを阻止するすべ
を覚えたようだ。「歯磨きをしたらリンゴをあげる」と言うと最後の
一口を呑み込んで歯磨きをさせた。しかしリンゴはあげない。
だまされたとわかると「ワンワン」鳴きだした。
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『うそつきは泥棒の始まり』　孫は成長して日に日に賢くなっていくので
母親もそれ以上の知恵を出さないと子育てはむずかしくなっていく。

                                                     　

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