すべり台の親子

先日公園のすべり台で小さな男の子と母親が遊んでいた。
男の子は小さくて２歳ぐらいだろうか。小さい割にはすべり台
の階段をすばしこくあがっていく。母親は階段の下から我が子
の安全を静かに見守っている。
・
あっという間に階段の頂上まであがると、今度はすべり台から
加速をつけながら一気にすべり降りてきた。滑り終わると階段
まで走っていき、又階段をあがっていく。あれだけのスピード
ですべり降りるのが楽しくてしようがないのだろう。
・
何度か上り下りを繰り返すと、今度は「お母さんも滑ろう」と
言い出す。でもお母さんはお腹が大きく、２人目が入っている
ようなので危なっかしい。それでも我が子から誘われたので、
お腹をかかえながら階段をあがっていく。
・
お母さんが階段をあがっていくのを男の子は下から見守ってい
るかのようだ。母親が階段をあがって一息していると、男の子
はお母さんを追い越してまた「ヒュ～」とすべり降りてきた。
そのあとをおそるおそるお母さんがすべり降りてきた。
なんと勇敢な親子だろうと見ていた。
・
最近は少子化の影響で、世の中で子供達が少なくなっていく。
さらに大事に大事に育てようとする親が増えているので、子供
はあぶなっかしいことはしない。失敗を恐れていたら成長はで
きないので、親がお手本を見せてやるのがいいのかな。





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