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救急車:「軽傷お断り」 東京消防庁、あすから“選別制”--全国初試行

2007年06月15日 | 雑感
救急車出動の急増を受け、東京消防庁は6月から、救急隊が現場で明らかに緊急性が低いと判断した患者に対して自分で病院に行くことを勧める「トリアージ」(選別)制度の試行に全国で初めて踏み切る。重症者を優先する措置で、搬送しなかった患者の容体急変を懸念する声もあるが、同庁は「対象を手足のけがなどに限定しており心配ない」としている。札幌市や横浜市などでも導入を検討しており、総務省消防庁は今回の試行が大都市での制度普及への試金石となるとみている。

消防法には救急搬送の対象となる「緊急性のある患者」の明確な定義がなく、東京消防庁は原則的に全通報者を搬送してきた。昨年の出動件数は68万6801件で10年前に比べて約22万件増えた。現場への平均到着時間は6分10秒で10年前より約50秒遅くなった。

重篤患者の搬送遅れが生死を分けることもあるが、現状では「交通手段がなかった」との理由で救急要請する人も少なくない。このため同庁は05年から救急隊が搬送の必要性を判断できる基準づくりを進めてきた。

搬送されない可能性があるのは「手足の切り傷」「鼻血」など7症例。「まひがない」「頭部に外傷はない」などの項目をクリアし、意識、呼吸、脈拍に異常がない場合には、応急処置をして医療機関を紹介したりする。判定にばらつきが出ないよう救急隊は判定シートを持参。軽症でも本人の同意が得られない場合は従来通り搬送する。

同庁は「本当に緊急性の高い人を優先するための措置で、サービス切り捨てではない」と説明する。試算では年間約5000件(全体の約0・7%)の搬送が不要となる見込み。
(毎日新聞より引用)


以前、救急車有料化に関する調査でも問題点をお伝えしましたが、やっとその第一歩が始まります。でもまだまだ甘いです。



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1 コメント

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Unknown (このこ)
2007-06-16 23:48:42
初めて投稿させて頂きます。

軽症ですらない状態で⇒安易に救急車を呼ぶことが
多々ありますよね。
私も、身近な人がよく「救急車呼んだらいいじゃない」や、
「救急車呼んだ」と言うのを耳にします。

一番あってはならないと思ったのは、ある電鉄会社に勤める友達が、
「夜間に泥酔してるようなホームレスの方」がいる場合、
救急車を呼ぶことが慣例となっていると聞いた時です。

症状を相談するプレ救急相談電話みたいなのが
あればよいのでしょうか???
でも、それだと本当に緊急を要する場合に困るのか…

有料化だけではなく、個人個人の根本的な考え方を
変えることができればいいんでしょうけど。
それは実際問題難しいですよね。
そうなると、有料化は良い方法になるのかなぁ?
何の意見でもないのに、コメントしてしまいすみません。
またこれからもブログ参考にさせてもらいます。
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