橡の木の下で

俳句と共に

草稿10/27

2009-10-27 09:33:53 | 一日一句
火を凌ぐカウリツリーや夜の長き  亜紀子

ニュージーランドの森の王カウリツリー
マオリの人々から
最も強く、固く、燃やしても炎を上げぬ木と信じられている
神話の世界を思う夜の長さ

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草稿10/26

2009-10-26 09:06:13 | 一日一句
まんじゅうの湯気や旧交あたたむる  
枯れゆけるかの山並みを思ふかな
               亜紀子

朝夕の寒さが身に沁みるようになる頃、
毎年遠い消息を伝えてくれる人がある。
淡く温かい交わりと思う。

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草稿10/25

2009-10-25 06:53:15 | 一日一句
屋根のなき人と行き交ふ秋の暮
陋巷や時雨じめりの朝まだき
               亜紀子

何やかや身に沁みる今日この頃。

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草稿10/24

2009-10-24 06:33:00 | 一日一句
秋雲や地に躓けば空を見て 亜紀子

透明な秋空に雲の絹。
自然は有無を言わせぬ美しさで、ただそこにある。

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草稿10/23

2009-10-23 09:32:23 | 一日一句
人しばし銀河に憩ふ日々の果て  亜紀子

小さな人の営みも、宇宙の時間に乗っている。
彗星の落とし物が流れ星になって降ってくる。
何を求めるのか。
ひとときを流星探しに興ずる私たち。

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