橡の木の下で

俳句と共に

山下喜子句集『喜子百句』紹介

2017-01-18 10:26:38 | 句集紹介

句集『喜子百句』

平成29年睦月発行

著者:山下喜子

発行:Baum


著者俳歴:

昭和34年 水原秋桜子「馬酔木」入門

昭和44年 馬酔木新樹賞受賞

昭和46年 馬酔木同人

昭和59年 堀口星眠「橡」創刊同人

昭和60年 第1回橡賞受賞

俳人協会会員  京都俳句作家協会会員


著者住所:

〒606-0866

京都市左京区下鴨東森ヶ前町6

 

著者添え書きより抜粋:

しののめの比叡小比叡年立てり  喜子

昭和と共に光陰矢のごとく過ぎ、今年私は卒寿を迎えました。

ご縁を頂きました皆々様にお届け申し上げ、長いご交誼、心より感謝申し上げる所存でございます。

 

序句:

鶴引くや孔子を語る女弟子  星眠

 

抄:

読初の粛と字足らず山頭火

移る世にまなぶた重く亀鳴けり

大きおす都をどりの今小町

一喝の躾なつかし敬老日

国境に大河横たふ碇星

声涼し麻酔の国へさそふ医師

医師とても神をのたまふいわし雲

本復の細身になじむ春襲

まばたきを忘れて目白巣に籠る

救ひの手千の冴え冴え観世音

如月や鳩寿の食のうぐひす菜

坊しづむ渓の卯の花月夜かな

オリンピック蝋梅は金惜しみなく

いつしかに少子の国ぞ星契る

たつぷりと若湯流しつ介護椅子

いちじくの千の小壺の熟れにけり

 枯園の中噴水は澄む柱

 

 

 


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草稿01/18

2017-01-18 10:20:44 | 一日一句

肩ごしにまたねと去りぬじょうびたき  亜紀子


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