橡の木の下で

俳句と共に

草稿12/11

2011-12-11 10:35:07 | 一日一句

人待つやすずかけの実の鈴の下

黒々と畝真直ぐなり九条葱

逢坂山越ゆればあがる冬鴎

冬枯の隧道くぐり美術館

いにしへの虫喰ひ仏や冬ぬくき

冬靄や誰を迎へに阿弥陀絵図

曼荼羅図蔵する山の枯れわたり

冬眠のけものと眠る美術館

涅槃図や鴛鴦も一花をささげをる

食はれゆく月に少年ただ一人

亜紀子


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