橡の木の下で

俳句と共に

サルサ

2009-07-03 20:36:29 | 俳句とエッセイ

「十代の頃に家の門限てありましたか?」

いやあ、門限には無縁だったよ。自分の家族は典型的アメリカ人というのでないから。メキシコからの移民だったから、貧しかったんだよ。農園労働者で、父母、祖父母、おじさんおばさん、皆同じ農園の、提供された住宅に住んでいたから。キャンプ生活。いつもそこで働いて、そこで遊んで、皆といっしょだから、門限なんていうのはなし。暑い夜はふらりと外に出て、そこで涼んで、また戻るだけ。

「責任を持ったのは何歳ですか?」

自分は小さい子の面倒をみたし、仕事も手伝ったし、自分にどんな責任があるのか意識したのはたぶん10歳くらいだったと思う。少し早いよ。普通は中学生、高校生くらい14、15くらいのところじゃないかな。

日本を探検に来た若者と、
十代の娘、息子の母親たち、
子育て終了要介護のお年寄りを世話するご婦人と、
メキシカンサルサの試食

メルバトーストにカマンベールをのせて、
好きなだけサルサをかけて、
不思議にいける取り合わせ、

辛いだけじゃない、香りたっぷりの赤いサルサ

It’s fun! *** SALSA *** LIFE



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夕焼

2009-07-03 11:07:06 | 俳句とエッセイ
涼風や水鳴るやうに木々渡り (平14橡10月号)
一幹の朴のまぶしき梅雨干ぬ間(平13橡8月号)
                     亜紀子

6月初旬に爆発したロシアのサリチェフ火山の噴出物、塵や亜硫酸ガスの影響で世界各地にただならぬ美しさの夕焼け空が展開しているというニュース。紫色の豪華極まりない空の景という。

梅雨晴間、昨夕は南東の空高く既に月は輝いておりながら、西空はほぼ全面の夕焼け。朱がかった薔薇色。まだ厚い雲の部分は緞帳のドレープのようで薔薇色がひとしお映える。

伝えたいと思う。

夕焼けの形容か、夕刻の空気か、夕焼けにまつわる記憶か、それら全てか、あるいは伝えたいという気持ちそのものか。消えてしまうものの消えぬうちに、ただ伝えたいと思う。

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