なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

朝(20240709)

2024年07月09日 07時58分28秒 | 日記

朝(20240709)

目覚まし時計を掛け忘れ起床は20分遅れ。
出発0620、着0636、16分かかっている。
街中だと10分とか12分で着くから、やはりこの山合いは遠回り。
でも飛び出しや急停車、交通検問などが少なく、山合いながら見晴らしが良い。
朝の気温は28度、でもこれが涼しく感じる。
クマゼミは相変わらず早起きで、夜半の虫が鳴き負け始めた。

私が朝早く出るのは、仕事前にこの書き物をしたいから。
今の趣味はこの書き物か、というほど。
気持ちの中のモヤモヤに、文字という形をつけるのが楽しいのだ。

今のモヤモヤは「開放」という言葉の定義。
「開放」は、五感の感ぜられるままに任す態度。
五ヶ瀬の光景、瀬音、朝の日差し、風の匂いそして渓水の冷たさ、それが五感に一気に押し寄せ、私の内側を満たしてしまう。
すると、周囲の自然と私の間に私という外郭があるだけで、周囲の自然が私に透徹していく。
しまいには、見聴き感じる主人公は私ではなく、私の中の自然ではないかと思えるほど。

でもこの「開放」は、実は多くのヒトたちも実感しているのではなかろうか。
通勤の電車の中、車の中、歩いていく雑踏の中。
仕事中、移動中、休憩中そして帰宅した後。
みな、五感の感ぜられるままに任しているのではないか。
そしてそれが、心地よくないはずがないのだ。

私の場合はどうかというと、業務中は今この現在しか考えない。
むやみに過去や未来など思い馳せる余裕はないし、逆にそんなことをしていたらミスを犯しかねない。
でもその仕事が楽しいし、業務時間はあっという間に過ぎていく、まるで趣味や遊びの時間のように。
私自身、業務中に「開放」できているからだろう。

では釣りではどうか。
五ヶ瀬の激流は、自分の立ち位置をよく弁えないと命に関わる。
そんな場の釣りでは特に、五感に敏感でなくてはならない。
でも集中し続けると疲弊して危ない、だから逆に開放し続けることが大切。
過去や未来への想いを一切絶ち、この今の五感だけを受け取り続ける。
するとついに「五感の感ぜられるままに任す」状態に入り、私の釣りの「開放」が完成する。
あとは開放された五感に任せれば良いから、これが楽でないはずがない。
そのうち釣れることもあるし釣れないこともある、でも、そのどちらでも良いのだ。
すでに心地よい「開放」のなかにあるので。

たぶん、釣りの「開放」と仕事中の「開放」は同じものだ。
そうすると四六時中「開放」され続くなら、仕事も釣りも同じになる。
仕事しながら釣りできるのだ。

禅語に「行住坐臥」という言葉がある。
一挙手一投足の全てが修行、禅である、という意味。
私にしてみたら、この「行住坐臥」の全てが「釣り」ということになる。
ああ、有り難い。

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