闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

揚州からの投稿2

2011年12月01日 08時04分03秒 | Weblog
昨夜は、遅い時間まで仕事した後、中国の工場の人たちと食事に行き
酔っ払ってホテルに帰ったので、投稿できませんでした。

今朝の揚州は、霧がでていて寒いです。 でもまぁ冬ですから寒いのは当たり前ですね
ホテルのレストランは、鑑真和上が修行なさった大明寺の裏庭が見えるので
朝食の時に窓側の席を確保できたので、それの景観を楽しみながら食べました。
大変、中国らしい寺の造りで、今建っている建物が、どのくらい古いものかわかりませんが
古風な感じで、なかなかいいですね。
今にも鑑真さんが、現れてもおかしくないような雰囲気です。

さて、今日は中国の工場の現場のチェックを行います。
今までいろいろ見た中国の工場の中で、一番きれいな工場ですが、
そこはやはり中国の工場、日本企業の認定を受けるには、不備がたくさんありますから。

日本がどうして東洋の中で、いち早く高度成長できた理由が最近よくわかってきましたが
それは日本人の神経質すぎる日本人気質があったからです。
合理的に考えれば、あきらめてしまうような事柄でも、日本人はそれ以上を追求します、
しかし、アメリカ人でもそうですが、中国人でもそれを追求する理由が理解できない。

私たち日本人は、職人気質のように究極を追求しますが、
彼らの考え方からすれば、高品質のモノが作ることができればOKですが、
日本人の場合、その品質を維持するためのあらゆる努力をする。
そこが大きな違いでしょうね。
それは誇るべきことでしょうけど、世界標準は日本じゃありませんから

日本企業と取引するには、自分たちのポリシーを取引先企業にも求めるから
中国の企業には、日本人の考え方がなかなか理解できません。
それを私たちが、揚州まできて中国企業に指導するのですから大変ですよ

中国の企業が劣っているというわけではありませんよ、もちろん!
そのように日本のポリシーを実践できた中国の企業は、前向きなエネルギーが凄いですから
日本企業を凌駕する企業になることは間違いありません。
それに、最近の日本企業でも、いい加減な企業も増えてきてますから
日本企業が、世界で生き残っていくには、もっと考え直さなければなりません。

考え直すのは物作りに対する姿勢じゃなくて、いろいろな悪習慣に起因する事柄
たとえば責任を持って早く決定できないとか、護送船団方式に代表されるような
隣の顔色を伺いながら横並びで・・・とかね。
さまざまな規制も全く無用の長物です。
規制がなさ過ぎる中国のようではこまりますが、規制がありすぎると伸びませんよ。

東北の復興・TPP・円高・長期不況である現在の状況の中、
日本は本当に今後も世界と勝負できる国に生まれ変わるために
根本的に規制・制度・産業構造から考え直さなければなりません。
中国の企業を一緒に仕事をするにつけ、私は日本の将来に不安どころか
大変暗い気持ちになってしまいますね。 今のままでは日本ダメだ・・・