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コバカップ

 男としてオギャアと産まれたからには、
たとえそれが平和主義者であったとしても、
人斬り包丁(日本刀)やら、
銃器やらっていうものに興味を示すのは必然でもあるわけでして。
”○○の子”なんて表現がギリギリ許される十代頃までには、
誰しもその手の玩具で遊んだことはあるのではないでしょうか。
 
 しかし、この手の武器の興味深いところは
”いいオトナ”になっても、好み続ける人の多い事実もあり…
こと、”バイク好きやクルマ好き”なんて連中は、
心のどこかでそういう存在に憧れる部分もあるのではないでしょうか。
 
 とはいえ、私も既に熱が冷めて久しく、
一番遊んでいたのは14歳頃ではなかったのかと記憶しています。
オトナになってからもイキオイで買ったりもしましたが、
他にやる事もありますから、半年に1回も触れば良い方でした。 
 
 そんな前置きから始まりますのは【 KOBA CAP 】のお話。
と、その前になぜこんな話なのかと申しますと・・・
 
 
 
 今朝方、時折当blogにも登場するRX-8の友人からメールが。
「来月会社の連中とサバゲをやるんだけど、銃器をお借りできない?」
との事でした。

 この申し出は実に意外でして、
そもそもこの男、この手の遊びは嫌いだと思っていたのです。
それというのも子供の頃、私の”ある心ない行為”を見咎めて
「君がそういうヤツだったとは思わなかったよ」と、
今になっても、その事でお叱りを頂戴したりしているからです。
 
 その事、というのは私としても実に恥ずべき過去でありまして、
今や正に蚊すら殺さないような考えの私ではありますが、
:ジャイナ教徒じゃありません(笑 
”ガキ”という時分は、分別がつかない事もあったようでして
5歳頃には、蟻を潰して遊んでみたりしたこともありますし、
友人に指摘された中学生時代には、
壁に貼り付いている蛾をエアガンで撃って遊ぶという、
今思うと最低な事をしたこともあります。

 集団の心理を言い訳にする気は毛頭もありませんが、
中学時代の遊び仲間とみんなでエアガンを持ち寄っていた時の事であり
”それが最低なこと”である事など気にしなかったのだと思います。
 
 そんな経緯がありましたので、友人の申し出は意外だったのです。
『人間を撃って遊ぶのに参加するなんてなぁ・・・』と。 
 
 
 
 ともあれ、依頼は依頼なので引っ越しとともに持ってきてあった
子供時代から比較的至近に至るまでのエアガン関連を探しに物置へ。
懐中電灯を頼りにゴソゴソとやっていると、いくつか発見。

・XM-177E2(東京マルイの電動ガン、15年前のもの)
・名称不明のガスガン(KSC製?以前の会社の先輩に頂いたもの)
・デザートイーグル(東京マルイの廉価版電動ハンドガン)
・VP-70M(タニオコバ製)

 以上の4挺を発見したのですが、
何年も使っていないと状態はかなり悪いですね。

 XM-177については、買ったのが中学生時代ですから・・・
15年も経過したNi-cdバッテリを、
更に10年近く放置してあったので作動不能。
バッテリパックは意外と高く、5000円ぐらいしたと思いますが
そんなものを一時的に使う友人に負担させるわけにもいきません。
電源がないので、ギアボックスの作動状態も確認出来ず。
 
 名称不明のガスガンは、フレームが鉄なので錆びていてこれもダメ。

 デザートイーグルは構造がオモチャゆえに、
単四電地4本を入れ換えた所、とりあえずは作動したのですが
こんなモノはサバイバルゲームで使える代物じゃありません。
IT系の友人の同僚が誘ったという事は、恐らくガンマニアだと思いますが
マニアーな方々の中に入ると、これじゃ銀玉鉄砲と変わらないですよ(笑
  
 
   
 そして最後の頼みの綱であるVP-70M。
正直申し上げると、30,000円程した特殊なガスハンドガンで
そもそも鑑賞用に買った側面もあるので貸しにくい気もありますが、
『困ってるなら、動けばこれでもいいかなぁ』と少し考えていました。

 これまた久しぶりの作動なので、
注油などをしながら動かしてみると、どうも動きが悪い。
ガスの動力が適切に伝わっていないように感じました。
『冬だもんなぁ…ガス駆動なんてまともに動かない事もある』
とも考えましたが、それにしても異常な状態です。
マガジンのガスタンクを加圧したりもしましたが変化なし。

 いよいよどうしたものかと、分解して状態を確認してみると・・・

01_part
 大抵の銃器はそうですが、
この銃は、その素性から実にシンプルな構造です。
 
 

02_piston_rail
 「あー…これだわ」
何度かの作動テストの間、緑色の破片が出ているのを認めてはいました。
 
 

03_break
 赤い矢印の先が問題の個所。
この場所は、マガジンから送られてきたガスが
シリンダーに充填された時に圧力を受けるピストン部分です。
その周囲の120度ほどのフチがすっかり割れて無くなっています。
 
 
 この銃、今はもう無くなっていますが
T-ZONEがASOBIT-CITYになった当時の秋葉原で買ったものでして、
恐らく、購入から6年近く経過しているのだと思います。

 このピストンは、ゴムやシリコンというよりも
普通のプラ部品に近い素材なので純粋に経年劣化でしょうね。
半年に1度触るか否かの頻度で、紫外線にも曝されない場所ではありますが
気化した低温のガスが触れる場所であり、
圧力もまた高い事から意外なほど負担が掛かっていたようです。
 
 
 高いオモチャを壊れっぱなしにしておく意味もないので、
早速パーツを発注しようとネットショップを回ってみると、
これがまた全然よくわからんのですよね~
 バイクのパーツほど明確なものでもありませんし、
メーカーのタニオコバさんはどうにもコアユーザー向けらしく
ホームページを拝見しても、情報が散漫で判別しづらいのです。

 東京マルイ向けのカスタムパーツなどの販売は
余所のショップサイトでもいくつか確認できましたが、
余分なスプリングなどが付属しないと販売がされておらず、
1000円のパーツに1000円の梱包料、送料でまた1000円なんて状況ですから
流石にそこで買う気にはなりませんでした(笑
 
 
 色々と情報を調べていくうちにふとマニュアルを見てみると、
なんと完全なパーツリストが付属しているのを発見。
結局その型番をもとに、タニオコバさんに直接オーダー致しました。
ネット依存体質も大概にしないといけないですよね(苦笑
 
  
 果たしていつ補修パーツが到着するのか判りませんが、
このパーツこそが【 KOBA CAP 】というのだそう。
どうみても”キャップ”に読める上、ガス受けの形状からはCUPな気もしますが…
ネット上の表記は軒並みコレなのです(笑
タニオコバ特有の、特殊な潤滑製のある樹脂で出来ているらしく
圧力の伝達効率と作動の確実性が高いとの話で
それ故に、社外のエアガンにも敢えて使う方も多いとの事。
 
 
 私はもはやサバイバルゲームなどを好みませんが、
友人が今回の遊びで、エアガンにハマったらそれはそれで面白いかなと
ちょっとだけ妄想していたりもする今日この頃でした(笑

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