るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

上達しないまま年を取ったら

2015-02-24 18:01:00 | 声楽(レッスン)
プロ・アマ問わず他人の歌を舞台で見て思ったこと。
結構、「どんな人が歌っているか」というので、歌そのものの評価が違ってくるのではないかと思う。
プロフィールも写真もない録音媒体だけで、評価するということは、ありえない。
有料コンサートやオペラのオーデションにおいて、若い大学院生だったら、多少未熟でも初々しさと将来性、ポテンシャルで評価できるだろうけどけど、アマチュアのおばさんにそれは期待できない。


でも、アマチュアに対しては、大抵年配の方には暖かい目がある。

「いくつになっても、好きなことを学ぶ姿勢を評価します」というヤツ。
同様に、障がい者に対しても、「くじけないで頑張っていて素晴らしい」というヤツがあるけど、これは、外見上すぐにわかる障がい者であるのと、わかりにくい障がい者であるのとでは、対応が違うので、なんとも後気味悪さが残る。
実際、年齢にも障害にも関係なく、すばらしい人は存在するのだけど。

でも、私もいずれ「いくつになっても、好きなことを学ぶ姿勢を評価します」なんて言われるのだろうな。これがとってもイヤな予感。
それが本当に上手であることを評価してくれるのなら良いけど、「学ぶ姿勢」を評価されるのは、正直嬉しくない。
頑張っても結果に結びつかない経験はいくらでもあったし、そもそも私の職業では、80歳代にしてバリバリ現役の人もいて、こうした人たちも例外なく常に時流に合った知識を身に着けるべく研鑽を続けなくてはならない。
意識がある限り、何かしら勉強しなくてはならない、というのは当然なことである。

何年続けて、難しい曲が歌えるようになっても、基本的な土台は何も上達せず、ただ道楽として割り切るしかない状態で、「何歳になっても学ぶ姿勢」だけは褒められたくないと思うのであった。