上砂理佳のうぐいす日記

銀座中央ギャラリー「10×10版画展」は無事終了。お越しいただいた皆様、ありがとうございました★

神戸文学館~原田の森~横尾忠則美術館★

2015-11-24 | うぐいすよもやま日記
高槻から今度は神戸へ回ります。
JR三宮のひとつ手前に「灘」という駅がありますが、そこから数分山側(北)へ歩いたところに、「横尾忠則美術館」と「原田の森ギャラリー」があります。
原田の森ギャラリーは、兵庫県立美術館の分館ですね。春陽会受賞作家展のご案内を頂いたので、油絵と版画の数々を見てきました。エッチングの気合の入った作品と、温泉街のパノラマ画を描いた油絵が気に入りました。
ここから、海側の兵庫県立美術館までの一帯を、「アートの街」として活性化すべく何年も頑張っている…と聞いたことがあります。安藤忠雄氏の肝入り?かな?
確かに、連休さなかの日曜というのに、この辺りはひっそり静かです。
お店のシャッターも降りていて、風だけが吹く、ちょっと寂しい秋の夕暮れ。
その中にある赤レンガの洋館「神戸文学館」ですが、ステンドグラスがはめこまれた教会みたいで素敵なたたずまいです。田辺聖子さんの小説に出てきそう。

横尾忠則美術館は初めて行きましたが、一階のグッズ売場と玄関ホールの展示は無料で見られるので、雰囲気だけ味わうにはうってつけ(笑)。
横尾さんの作品は好きじゃないものが多いのですが、もはや「好き・嫌い」がどうのという範疇ではなく、「あの時代」の象徴を懐かしむ、という感覚。
三島由紀夫とか浅間山荘とか安田講堂とかベトナム戦争とか唐十郎とか…私は子供だったので、歳の離れた姉が持っていた雑誌を読んだり、テレビを見ることで「あの時代」を体感していました。
だから横尾グッズの数々を見ていると、どうしても「懐かしい匂い」になってしまうんですよね。
でも私の隣にいた初老の男性客二人組は、「あの時代」にリアル美大生だったようで、興奮気味に大声で盛り上がっていました。わざわざ東京から来られたみたい。
横尾美術館、今日はもう時間が無い!次回はゆっくり見よう。

やっぱり神戸はいいなあ。アートしてますよなあ。
この辺り、バルセロナみたいに、芸術芸術した海辺の街にならないかなあ★
コメント
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