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今日はなにいろ?

「インビクタス/負けざる者たち」「今度は愛妻家」

2010-02-12 12:33:19 | 映画
「インビクタス/負けざる者たち」
もし、日本でサッカーのW杯決勝が行われたとして(これはまたあるかもしれない)
もし、日本が決勝に残ったとして(これは私が生きているうちにはあるわけないな)
決勝戦のオープニングセレモニーで総理大臣が日本のあのユニフォームで登場したらどうだろう。
絶対引く。
相手国だけじゃなく、世界各国からブーイングされるだろう。

1995年、ラグビーのW杯が南アフリカで開催された。
決勝に残ったのは、初戦で敗退するだろうと誰もが思っていた南アフリカ。
開催国の代表として試合の前のセレモニーに大統領が登場した。
大統領の格好は、なんと、南アフリカチームのユニフォームだった。

このユニフォームには残酷な歴史がある。
アパルトヘイト時代、南アフリカの白人が着るユニフォームは緑と金色のそのユニフォームだった。黒人は決して着ることが出来ない。
黒人たちは、そのユニフォームと対戦する相手チームを応援した。

マンデラ・ネルソン大統領が就任して、関連団体は、真っ先にそのユニフォームを変更しようとしたのだが、大統領はそれを拒んだ。
力で力をねじ伏せると言うのは、今まで自分たちが経験したことと何一つ変わらない。全てを赦し、受け入れようと大統領は言うのだ。

自分を27年間閉じ込めたアパルトヘイトの象徴とも言えるユニフォームを着て、しかも全世界が見守るスタジアムに登場するという、その思い。
凄いですね、マンデラ・ネルソン大統領って人は。

その大統領を演じたモーガン・フリーマンさん。
彼の作品は素晴らしいものがたくさんあるけど、この作品はベストに入ると私は思った。

「今度は愛妻家」
これ、凄かった。
何が凄いかと言うと、周りのすすり泣き。
ふーん、泣けるんだ、これ。
素直に観るために、何の前知識を持たずに観ることをオススメします。
なので、これ以上書きません。

感想はcinemaにて。

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