今年の秋、静岡で 「大御所四百年祭」 というイベントがあります。
このイベントは、駿府城に徳川家康が入城してから400年を記念して行われ、
その関連事業として、私は行灯を作るワークショップの講師をすることになりました。
対象は小学校4年生から中学3年生までの子どもたちです。
このワークショップは夏休みに行われ、その子ども達が作った行灯が
「大御所四百年祭」 の際に駿府公園を彩るのです。
ワークショップを今月末に控え、静岡市にある駿府公園にロケハンに行ってきました。
このワークショップは3日間あり、行灯の切り絵にする題材を静岡や
家康ゆかりのものを探すところから始まります。
当日お世話になる観光ボランティアガイド団体、駿府ウエイブさんに実際案内していただいて、
ポイントを絞って行きます。
まずは、駿府ウエイブさんのご案内で駿府城の中にある 「東御門」 と 「巽櫓 (たつみやぐら)」 の
中にある、駿府城に関する展示をみました。ここ10年くらいにできたものらしく、
私は見た事ありませんでした。
ご存知!葵の御紋。
駿府城、イメージ模型。「東御門」 と 「巽櫓」 は設計図が残っていて復元出来たのですが、
駿府城は残っていないので、あくまでも色々な文献からの憶測しかたてられないそうです。
ので、復元はできないんですねえ。
さすが! 茶の国、静岡。お茶壺道中です。
その建物の中にある、ワークショップ初日の会場。畳のお部屋がいいですね!
普段何に使う訳でもなく空いているそう。それはもったいない!今回のようなワークショップに
限らず、いろいろ使っていただきたいです。寺子屋風です。
そして、今度は、紅葉山庭園へ。いつのまにこんな庭園が! 小静岡ができてました。
奥に見えるは、もちろん富士山、その下が茶畑、駿河湾となるわけです。
ちょっと海の庭におりてみました。下に白い玉石が敷いてあるのですが、藻が生えていて
緑色になっていました。実は、私の兄は造園屋さんに勤めているので、ここの手入れにも入っていました。
その時、この石を一個ずつ洗ったそうです。
でも、本当に静岡の川? 海? (はっきり覚えてなくてごめんなさい) からお水を引いていて、
とっても栄養分が豊富なので藻がついてしまうそうです。
また、イベントに向けて業者さんが洗うのだろうか? 大変だなあ。
私も小さい頃、庭に池があって兄とよく洗ったものです。藻って滑るから結構危険なんですよね。
その庭園のなかにある茶室。天井が美しい!
竹と障子でできていて、光が柔らかいんです。
こちらは城内にある家康像。鷹狩りがご趣味だったそうで。
タチアオイ。本当に立っています。静岡の県花だそうで、葵の御紋のモデルです。
お世話になった駿府ウエイブ会長 折山さん。とってもわかりやすく親切です。
そしてお元気! 暑い中みなさんシャンとしてらして素晴らしいです。
ここまで自転車で来ていました。いいですねー! 当日もよろしくお願いします!
公園内に実際に行灯サンプルをたてて、大きさ、高さ、間隔の調整をしました。
業者のシミズオクトさんがわざわざ東京から車で運んで下さいました。ありがとうございます。
そして、後ろ姿ですが、今回のワークショップの実行委員の方々。
左から、子育て支援の野村さん、電通の小森さん、ウインズ・インターナショナルの高岸さん。
シミズオクトの方 (名前わからず すみません)、私。
日が暮れてから再度検証。明かりの調節もしました。今回は渋紙を使うのですが、
厚さによって色が変わって見えます。そこらへんも検証。
最後に、葵区役所 (旧静岡市役所) の天井に芹沢銈介のタペストリー。大きい!
緞帳レベルです。閉館後だったので照明が落ちていたのに職員の方の
ご好意で見せていただきました。ありがとうございます。
ちなみに・・・、私は20歳の時に住民票を東京に移すため、
こちらで手続きをしました (本当にこの真下)。
その際1年間の浪人生活で体力ガタ落ちして、並んでるうちに貧血で倒れてしまいました
(正確には、絶対倒れたくない! と思い、気力で記入カウンターにへばりついた)。
で、一緒に来ていた父に帰りの車の中で 「明日から走れ!」 と怒られたのを思い出しました (笑)。
いままで何回か打ち合わせてきましたが、今回実際に行ってみて見えなかった部分が
クリアになりました。当日が楽しみになってきました。子ども達が集まるといいなー。