今年で6年目になり、
公演としては11回目になる
和の会主催 宝生流能楽公演 「咸陽宮」が無事に終了いたしました。
和の会メンバーのみなさまお疲れさまです~。
宝生流能楽堂入り口。
今年はほぼ満席。
客層も幅広くて、何となく定着してきた感がありました。
狂言の「昆布売り」も、お能を知られている方が多いのか大爆笑。
狂言ってこの人しか見た事無いんですけど、てくらい
どこの公演でも引っぱりだこの狂言師 山本則重さんの安定の演技。
謎解き!体感ナビも
ナビゲーターの俳優さん河合龍之介さんと能楽評論家の金子直樹さんが
素晴らしかったです~。
とってもわかりやすかったです。
特に河合さんのお客さんへの対話と言いますか
観客を取り込む力が素晴らしかったと思います。
そして、本公演の「咸陽宮」もとても良かったです。
今までに無く出演者が多く賑やかで
暗殺未遂場面では緊張感が漂い、
その後の花陽夫人の琴の音が流れて聞き惚れている感じなど
メリハリがあって、あっという間でした。
シテの面の無い演目でしたが
家元の表情も気合いが入っていて違和感はありませんでした。
総合的にもとってもおもしろかったです。
さてさて、毎年恒例
和の会公演のビジュアル制作をした現物を展示するコーナー。
今年はこんな感じになりました。
左が今回の公演「咸陽宮」で、手前は第一回の公演「羽衣」のものです。
今回は面(おもて)をつけないということで
家元のご希望もあり
花陽夫人などがつける、宝生流の顔である「増女」を羽衣の時の作品で
展示させていただきました。
スタッフの皆様も懐かしがってくださり、ちょっと歴史を感じました~。
(6年前ですが。)
実際「羽衣」作品は売れっ子なので
いろいろなところで展示させて頂いていましたが
本拠地に久々登場~!でしたね。
そして、今年はロビーにていろいろ体験コーナーがありました。
お能の衣装を着れたり、
面をつけれたりして、
お能を身にまとう体験ができて、にぎわっておりました。
貴重な体験ですよね。
和の会は今回だけでなく、
今までも様々な場所で、面や衣装を身にまとうワークショップを行っていて、
それ以外にもいろいろ企画しております。
気になる方はこちらへ
↓
http://www.hosho-wanokai.com/
公演の後は、毎年恒例の
記念撮影。
今回はフォトグラファー不在だったので、アートディレクターの中村さんとお二人で。
中村さんはいつもチラシやらパンフレットやら
すべてデザインして下さっています。(私のキャプションなども)
いつもいつも本当にありがとうございます~!
そして・・・。
お客さんが帰られた後、
やっぱりつけたくなりますよね。
能面好きではありますが、つけたことはありません。
結構きつくしばります。
これをつけて演じるのですものね~。
それはしっかり結ぶわけだ。
こちらの面は「泣き増」です。
わー、結構見えないものです。視界の狭さに驚き。
なんかポーズをとろうにも思いつかず、
お能の立ち方からご指導いただきました。
泣きのポーズをご指導いただきました。
「泣き増」だしね。
お能のポーズをとると
しっくりくるのですが・・・。
普通の動きををすると
なんだか間抜けな感じに・・・(笑)。
さらにハッピーな感じのポーズにすると
かなりおもしろいことになります(笑)。
陽気な感じなのに不幸感がすごいです。
当日ボランティアの女子大生のかわい子ちゃん達も
衣装に挑戦。
「かわいい~!」
の声があがっていました。
かわいいのは若い子達におまかせするわ。
私たちは「オモシロい」の方をとります(笑)。
真打ち登場です。
(先程のアートディレクター中村さんです。)
さすがです!
鏡も無いのに、自分が面をつけたらどんな感じかわきまえていらっしゃる。
中村さんはお酒が好きなのもあり
「猩々」の面です。
肌の色といい、体系といいおもしろいくらいに全てがマッチしております。
誰も指示しなくても、勝手にどんどんやってくれます(笑)。
お弟子さんに
「ああ・・、悪い例のパターンですね。」
と中村さんの過剰お能演技に言われていました(笑)。
(もうお弟子さんを含めみなさん知った仲なので。)
これは指パッチンでは・・・。
はりきっています!
はりきるほどによりおもしろくなる事をわきまえている
素晴らしい中村さんなのでした。
家元、お弟子さんを含め和の会スタッフ一同で。
私は、2日ほど夕食を共に出来なかった家族に
当日販売のこちらの美味しいどらやきを買って帰り、
みんなで楽しくいただきました。
前日の設営は思ったよりも時間がかかってしまい、
根気よくお付き合いいただいたお弟子さんの皆様
本当にありがとうございました。
そして、和の会のみなさま
お疲れさまでした~!!!!
来年もがんばりましょう!