明治大学 理化学研究所
-光合成をする細菌「ラン藻」の細胞制御メカニズムを解明-
はじめに、Hik8 過剰発現株の光合成・呼吸活性を測定しました。光合成活性は酸素の発生量、呼吸活性は酸素の吸収量で測定できます。この測定には酸素電極という機器を用います(図1)。今回の実験では、通常培養条件に加え、光合成生物の有用物質生産に重要な窒素欠乏条件での測定も行いました。Hik8 過剰発現株の光合成・呼吸活性を測定した結果、光合成活性が特に窒素欠乏後に対照株の半分以下になり、反対に呼吸活性は1割ほど増加することが分かりました。日本の研究 2015年10月8日