バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

筋肉再生のスイッチ物質を発見 筋ジス治療に光 京大

2014年08月17日 | 医療 医薬 健康
 激しい運動などで傷ついた筋肉を再生する細胞のオン・オフを切り替えるスイッチ役の物質を、京都大が見つけた。まだマウスの段階だが、人間でも確認できると、筋ジストロフィーなど筋肉の難病の治療につながる可能性がある。

 筋肉には、筋幹細胞と呼ばれる特別な細胞がくっついている。日頃は休眠しているが、激しい運動などで筋肉が傷つくと、筋幹細胞は即座に目覚めて増殖を始める。そして修復に十分な筋肉を作り終えると、再び休眠する。

 京都大再生医科学研究所の佐藤貴彦・特定助教らは、筋肉が盛んに増える成長期にある幼いマウスでは少なく、成長を終えたおとなのマウスに多い細胞内物質を見いだし、ごく小さな分子「マイクロRNA」の一種と同定した。朝日新聞(Web版)2014年8月15日

血友病の遺伝子治療、マウスで成功 京大などのグループ

2014年08月17日 | 医療 医薬 健康
鍛治信太郎
 血友病のマウスを遺伝子治療で治すことに京都大や奈良県立医科大などのグループが成功した。今後、ヒトiPS細胞などに応用する。米科学誌プロスワンで16日発表した。

 血友病は血液を固まらせるたんぱく質をつくれないか、足りないため、血が止まりにくくなる病気。重症の患者は数日ごとにこのたんぱく質の製剤を注射しなければならず、根本的な治療法はない。このたんぱく質は肝臓でつくられるが、患者ではそれをつくる正常な遺伝子が欠けている。朝日新聞(Web版)2014年8月16日


iPS移植でパーキンソン病治療 京大、先進医療を検討

2014年08月17日 | 細胞と再生医療
 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から神経細胞を作り、パーキンソン病の患者に移植する京都大の再生医療について、自分の細胞を使う場合は保険診療と併用する先進医療として平成30年度に始めることを京大の高橋淳教授が検討していることが15日、分かった。

 高橋教授は、保険診療を適用すれば、多くの患者が治療を受けられることが期待されるとしている。他人の細胞から作ったiPS細胞のパーキンソン病患者への移植も、30年度に治験の開始を検討する。MSN産経ニュース 2014.8.16