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西アフリカの3か国でエボラウイルスの感染が広がるなか、過去数度にわたって多くの患者が確認されたアフリカ中部のコンゴ共和国のサスヌゲソ大統領は、感染の広がりを抑えるためには各国の一致した取り組みが必要だとして、国際社会に速やかな支援を訴えました。
これは、来週から始まるアメリカ・アフリカ首脳会議に出席するためにワシントンを訪れているコンゴ共和国のサスヌゲソ大統領が、1日に行った講演の質疑応答の中で述べました。
この中でサスヌゲソ大統領は、西アフリカのギニア、シエラレオネ、リベリアの3か国で、過去最大の規模で感染が広がっているエボラウイルスへの対応について、「感染地域を隔離するとともに、ほかの地域や国へのウイルスの拡散を阻止するため、強力な措置を取る必要がある」と述べました。
サスヌゲソ大統領は、西アフリカの3か国は現在、こうした措置を取っているとしながらも、「感染の広がりを抑えるためには、国際社会全体が感染の続いている国々を支援しなければならない」と述べて、各国に速やかな支援を訴えました。
WHO=世界保健機関によりますと、コンゴ共和国では、2001年から2002年にかけて、また、2003年に、エボラウイルスの感染が拡大し、多くの死者が出ています。
NHK News web.,2014年8月2日