病気の診断や医薬品開発などへの応用を目指す最新のバイオテクノロジーを紹介するアジアで最大規模の展示会が東京で始まり、遺伝子検査装置などが注目を集めています。
展示会には、世界24か国から合わせて600に上る研究機関や大学、医療機器メーカーなどが参加し、最新のバイオテクノロジーを紹介しています。
中でも注目を集めているのが病気の診断や治療への応用が進みつつある、血液などを使って遺伝子を検査する技術です。
神奈川県の財団が開発した装置は、調べたい遺伝子だけを高速で増やす仕組みを取り入れ、これまで少なくても4時間はかかっていた検査時間を80分の1以下の3分に短縮しました。
また、ウイルスなどに感染しているかどうかその場で診断できるよう、小型化してアタッシェケースに納めた検査装置の周りには、医療機器の卸会社の担当者が集まり、使い方などを尋ねていました。
遺伝子検査を巡っては、アメリカの企業が個人個人のすべての遺伝情報を10万円前後で分析するサービスをことし中に始めるとしていて、今後、医療への応用がさらに加速するとみられています。
この展示会は10日まで東京・江東区の「東京ビッグサイト」で開かれています。
NHK News web.,5月8日