出願番号 : 特許出願2006-100190 出願日 : 2006年3月31日
公開番号 : 特許公開2007-269744 公開日 : 2007年10月18日
出願人 : 株式会社ナリス化粧品 発明者 : 西村 聡 外1名
【課題】梅肉エキスには約0.03%~1.04%のムメフラールが含まれているが、最適な条件下でもこれ以上の量を得ることは困難である。ここでは梅肉エキスから更に多くのムメフラールを得られる、経済的な方法を提供することを課題とした。
【解決手段】梅肉エキスを5~50倍量の水で希釈後、不溶物を除去した溶液から、活性炭を用いカラム法またはバッチ法でムメフラールを吸着し、未吸着溶液を糖度80Brixまで再加熱、又はHP-20を用いカラム法またはバッチ法でムメフラールを吸着し、未吸着溶液を糖度80Brixまで再加熱する。簡便且つ安定的にムメフラールを製造する方法。
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【梅肉エキス】
梅肉エキスは日本の特有の食品で、昔から健康に良いと愛用されている。梅肉エキスは、クエン酸、リンゴ酸やコハク酸などの有機酸類が多量に含まれており、食物繊維や鉄分などが含まれている。酸味が強く、殺菌、疲労回復、胃の保護作用を持つといわれている。梅干や梅肉エキスには血圧を上げる酵素ACEの活性を抑制する働きがあり、梅肉エキスは梅干と異なり、食塩が全く含まれていないため、食塩の摂取を制限されている人も安心して食べることができる。梅肉エキスは、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸類が多量に含まれており、これが昔から殺菌、疲労回復、胃の保護作用を持つといわれ、古くから健康補助食品として食されてきた。最近の研究で、梅製品の様々な生理機能が明らかとなり、中でも梅エキスの中にムメフラール(Mumefural)と名付けられた成分が血流改善に良い働きがあることが分かり報告された。(松本紘斉、FOOD Steyl 21、p66-68、2001;菊池佑二、FOOD Steyl 21、p41-47、2001; Chuda Y. et al.、J. Agric. Food Chem.、47、p828-831、1999;我藤伸樹ら、ヘモレオロジー研究会誌、3、p81-88、2000)出典:特許公開2007-269744