バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ゲノム・ポストゲノムと知的財産権

2010年05月15日 | 医療 医薬 健康
辻丸 光一郎
情報管理, Vol. 45 (2002) No. 8 pp.544-552
バイオテクノロジーの分野では,ヒトゲノム解読が終了し,現在はタンパク質の構造と機能の解析にステージが移行し,ポストゲノムの時代となった。ゲノム・ポストゲノム研究の進展に伴い,知的財産の重要性が高まっているが,それとともに新たな問題が生じている。ゲノム・ポストゲノム研究では,遺伝子の配列やタンパク質の三次元構造座標データ等の情報が重要であるが,現在の特許制度では保護できない。また,ゲノム情報を用いた医薬品開発(ゲノム創薬)では分業化が進んでおり,これに伴いライセンスの問題もある。 [ 抄録 ][ 全文PDF ]


創薬としての遺伝子治療

2010年05月15日 | 創薬 生化学 薬理学
森下 竜一
日本薬理学雑誌, Vol. 120 (2002) No. 4 pp.222-228
未だ医薬品として発売された製品は存在しないが,既に臨床試験第3相が実施されているものもあり,2004年には第一号の遺伝子治療医薬品の発売が期待されている.これらの技術は,21世紀の先端医療の中でも中心的医療技術となることは疑う余地はない.[ 抄録 ][ 全文PDF ]

トランスクリプトーム解析と薬理ゲノミクス

2010年05月15日 | 創薬 生化学 薬理学
田中 利男
日本薬理学雑誌, Vol. 116 (2000) No. 4 pp.241-246
薬理ゲノミクスとは,ゲノムシークエンス後の遺伝子多型 (ゲノム),遺伝子発現プロファイル (トランスクリプトーム), プロテオームにおける包括的解析を基礎に,ヒトゲノム上の新しい創薬標的を効率良く探索し,ターゲットバリデーション (target validation) を可能にするだけではなく,患者個人の遺伝子多型情報に基づいた至適薬物療法を実現するものである.さらに,薬物応答性や副作用をゲノムレベルで解明し,予測を可能にすることも目的とする. [ 抄録 ][ 全文PDF(6440K) ]

ポストゲノム時代の腎臓病研究

2010年05月15日 | 創薬 生化学 薬理学
今井 圓裕,伊藤 孝仁, 猪阪 善隆
日本内科学会雑誌, Vol. 93 (2004) No. 4 pp.800-807
腎疾患における最も重要な問題は増加する慢性腎不全患者をいかに抑制するかであり,この 根本的な解決は患者にとっての福音であるばかりでなく,医療経済的にも大きなメリットとなり,今後も引き続き重点的に研究が続けられるであろう. [ 抄録 ][ 全文PDF(2900K) ]

ライフスタイル要因が非ホジキンリンパ腫患者の生存に有意な影響を与える

2010年05月15日 | 医療 医薬 健康
 がんと診断される前に喫煙・飲酒・肥満だった場合、そうでない患者に比べて生存率が低下する。例えば20年以上の喫煙歴があると非喫煙者より76%、週に43g以上のアルコールを飲む患者は全く飲まない患者より55%、BMI30以上の患者は正常体重患者より32%死亡リスクが高い。 http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100514#p4

始祖鳥は羽ばたけなかった? 研究者「翼の強度が不足」

2010年05月15日 | NEWSクリッピング

 始祖鳥や孔子鳥は、木の上から滑空ぐらいしかできなかったかもしれない。英国とアイルランドの研究者は現生の鳥類と比較し、絶滅した原始的な鳥類は羽ばたいて飛ぶには翼の強度が足りないと結論づけた。これまでは羽ばたき飛行の能力があるとの説が有力だった。朝日新聞(Web版)2010年5月14日