イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

よし!帰ろう

2009-04-26 20:01:42 | お笑い

ドラマ俳優としては特段の興味がない、と言うより積極的に勘弁してほしい人のひとりではありますが、武田鉄矢さんが0611月の自身主演(“片山蒼”名義で共同脚本も)のドラマ(=TBS『どケチ弁護士山田播磨』)のサイトでの“ひとこと”は説得力がありました。

武田さん曰く「最近のTVドラマは見て欲しい客を限定し過ぎて、たまたま見てしまった人を巻き込む力がなくなってきたと思う」…

…ドラマに限らず、TV番組全般、出演者の顔触れや“門構え”“しつらえ”の部分で“どういう層を対象に発信しているソフトか”があらかたわかってしまうため、「自分は客のうちに数えられてないな」という見切りも早々についてしまい、何の予備情報も期待もなく“たまたま見てしまった”TV番組に惹き込まれて、「思いがけずおもしろかった、この番組次回はいつだろう、必ず見よう」と思う、そういう素朴なサプライズ感覚を忘れて久しいなと思っていたときに目にした言葉でした。

 この4月からの新体制『爆笑オンエアバトル』、月に115組挑戦して8組オンエア、最多kb1位の組は来年の第12回チャンピオン大会出場権獲得…というルールに変更。とりあえず初回は見ようと思い、24日(2410~)放送分を録画したのですが、うーん、さすがに1時間、しかもネタ番組の中でも“片手間に一発ギャグ小耳にはさんでウケる”式の聞きかじり消費では半分も醍醐味が味わえない、フルネタ演順に観てこそ感想も論評も持ち得る仕立ての番組とあって、かなり視聴に敷居の高い、エネルギーを要する番組になってしまった気がします。

ショートネタ、一発キャラの促成量産使い捨てが依然続く民放お笑い番組の流れに、いままでにもまして敢然と抗する意味では、勇気ある改革だったとも言えるのですが。

特にこの日は、『オンバト』放送後25102625に『上方漫才コンテスト』再放送(本放送は36日だった模様)もあったため、併せて録画はしたものの、再生視聴する時間を捻出いつできるんだぐらいの勢い。

 こういう、オカンの言うこと聞かない幼稚園児みたいな“好物のみ”のつまみ食い視聴では番組の趣旨に悖るんだよなと一抹の忸怩を感じつつ、公式サイトで挑戦者メンバーを調べ、冒頭のオン/オフ結果部分だけ再生して当否と順位を確認。メンバーがわかった段階でオンエアなってほしいなと思ったハライチ4429kbマシンガンズ2489kbとめでたく通過。よかったよかった。今回からkb順の逆順で、8位から順にオンエアされていくらしい。こういう運用細則も読めてしまうと、今後心ならずも、好物のみのつまみ食いが増えそうだなあ。“ほぼ初見の組だけれど、オンエアされたから流れでついでに観てしまったら、思いのほかおもしろかった”という嬉しい出会いがしらがままあるのもオンバトの魅力のひとつだったのに。

 月11時間。うーん。何とかするか。日曜のスーパーヒーロータイム30分×2で、週一1時間は再生機器の前に座る時間捻出、この数年ずっとしてきたのだから。

今月4日の『爆笑トライアウト』会場審査では3位ながら視聴者投票圧勝の1位で今回の挑戦権獲得したハライチは結構2人とも愛されキャラのようですね。“短髪の桑田佳祐”風のツッコミ澤部が、ノリツッコミの袋小路に深く深く入っていくたびに、ボケ岩井勇気が「次のボケ、いま出そうか、もうちょっと深入りさせておこうか」とタイミングを窺ってるところが徐々にツボに来ますな。戦隊ヒーローネタは若手諸君の定番のひとつですが、「グレー」辺りの浅い段階でまったく戦隊と関係なくなってくのが彼らの新鮮さ。「野菜のグリーン」は『マジレンジャー』でほぼ実在しましたけど。

マシンガンズは期待を裏切りませんねぇ。相変わらずの怒り・悪態芸だけど、悪態の後の「それが地球ですよ」「組体操みたいになってんだよ」「最近慣れる通り越してダレてきてるよ」といった、怒りの内容に輪をかけ&フォローする段階での静かさ、起伏のつけ方の的確さ、要所での2人のモーションのきれいなシンクロぶりに、ネタ中でも自虐していた「10年やってる」キャリアの成果を感じます。ハライチ同様、いつかこのスタイルが飽きられるときが来ると思うんだけど、視聴者観客、“ネタとして怒って悪態ついてくれると気持ちいい”話題は尽きませんからね。

マシンガンズからの再生の流れで1U字工事も見ましたが、517kbという数字高すぎね??と思ったものの、今回は最初から1位を狙って来たのか、いつもの栃木自虐ネタも“関東地方からFAを宣言して東北地方№2を目指す”という、斬新さを感じられるものでした。このところ鼻についていた“茨城いじり”を封印しただけでもずいぶん見やすいし軽快味がある。

ただ、本人たちも「(いつもセミファイナル落選でチャンピオン大会を逸していたので)4月末にもう(チャンピオン大会)出場決定なんてびっくり」と言っていたように、ちょっとルールとして決定が早期に過ぎるような気はします。11ヶ月後まで、今日のデキを本人たちが維持でき、観客も忘れずにいられるかどうか。出場権取得で、強制勝ち抜け今季今後の挑戦権はなくなるのかな。ファイナル向けのネタ準備期間が十分あるのは有利だけれど、勢いや印象面で、シーズン終盤に出場権獲得した組のほうがトクなのではないかとも思えますね。せっかく決めたルールですから通年やってみないと結果も傾向もわかりませんが、“いま時点でそんなに喜びリアクションすんのも間延びしてヘンだし”というU工の戸惑いが印象的でした。

締めのコーナー“オンバトプレミアム”、今週は現役ディフェンディング王者・トータルテンボスの新ネタ披露でしたが、なんとなく“全オンエアネタ見せ後の、視聴者投票のための時間稼ぎ”のようで王者に失礼な感も。次回以降もプレミアムなゲストが登場するのでしょうが、構成としてはもうひとつ芸がない。

むしろ、せっかくのチャンピオン(“連覇ーズ”と自称)トタテン参加だったのだから、新ネタより“今回オンエア8組の中で、チャンピオン大会参戦されたら怖い、イヤなのはどの組か、どこらへんが怖いか”“コイツらなら来ても楽勝だと思うのはどの組か”みたいな放談、暴言言わせてみたらどうでしょう。以外と大村あたりから「どの組もヤだ」「もう降りちゃダメ?」弱気発言が出たりして。

コメント
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