イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

髪も巻きマキ

2007-07-23 21:31:42 | スポーツ

 今年も、地元代表なりのぬるーい愛をこめて、月河のジンクス通り“勝利を願う無視”を貫くぞ!と思っていたら、地区予選優勝しちゃいましたよ、駒大苫小牧。あーあ。…“あーあ”ってことはないけど、今年も行くかぁ甲子園。

 地区決勝のレヴューを見ると、15X-0で函館工業には気の毒な気もするけど、走塁の貪欲さ、守りの機敏さと高度な連携など、どこを切ってもちょっと地元・北海道では格が違うようです。

 同じ北海道の北地区でも、今季から地区割りがかわって移動した駒大岩見沢が、ひと足先に代表を決めました。こちらは南地区にいた頃から、ここ数年の駒苫黄金時代以前はむしろ古豪としてアタマひとつ抜け出ていた、元祖“ヒグマ打線”。

 北海道で、野球で目ぼしい高校っつったら駒大しか無いのか?と思われそうですが、いや決して………それに近い(爆)。

 そもそも、いちばん人口が多く学校数・生徒数も多く、コマが揃っているはずの札幌勢が最近精彩がありません。公立で、かつ北海道一の高偏差値進学校の札南がベスト4に残るくらいですから推して知るべし。

 北地区における旭川勢も似たような状況らしい。

 たぶん少子化に伴って、かつての私立スポーツ強豪校も路線を変更して共学に改編したり、偏差値アップのほうに力を注いだり、スポーツに傾注するにしても野球1枚看板ではなく多種目に手を広げたりで、勢力地図が描きかえられたのでしょう。

 全国に目を転じれば、かのPL学園も(屈指の激戦区大阪とは言え)3回戦敗退だそうです。

 まぁ特待生問題で揺れに揺れた高校野球この1年、何がともあれ北国の短い夏を、今年も暑くしてほしいものです、両“駒”

 駒苫の名物監督・香田誉士史(よしふみ)監督も、一時は教師の暴力問題・部員喫煙問題など、ご自身の指導管理の及びにくい、しかし責任を指摘されても仕方のないところでの好ましくない事象が相次いで表面化したこともあり、体調を崩しておられた時期もありますが、昨日の勝利監督インタビューではお元気そう、かついつもながらの、マスコミ擦れしない素朴な雰囲気も健在で安心しました。

 05年から優勝・優勝・準優勝と、チカラ通りと言えば通りだけど、地元としては“できすぎ…?”とも思える結果が続いているだけに、「甲子園、出るなら優勝期待」となるのはかなりプレッシャーでしょうが、駒岩ともども、できるだけ長い夏になりますように。

 月河は、心をこめて無視します。あ゛ーー今年も大会期間中、試合ある日は外出しにくいなぁ。どこでもTVついてるもんなぁ。

 『金色の翼』第16話。槙との一夜を経て心解き放たれた修子、喪服を脱ぎ捨てカラフル衣装になっただけではなく、表情が一気に明るくほぐれました。

 玖未との夜遊び明けの玻留に「あなたも早起きなさい、いくら若くても、時間は待ってはくれないのよ」と微笑むだけで、まるで人が変わったよう。

 玻留の「どうしたの、まるで昔の姉さんが戻ってきたみたいだ」で、やっぱり昔はこんな風に、屈託無くお茶目なのが地の女性だったのね、とよくわかります。

 今作、国分佐智子さんという女優さんの力量にも、失礼ながら改めて少し驚いています。1・2週の修子は特に、ともすればデクノボウみたいに見えやすいキャラだったのに、国分さんの修子はちゃんと“心を閉ざしたゆえの無表情”に見えていた。

 ときどき持ち前の大きな瞳を、必要以上にパチクリしたりギョロつかせたりする場面が多く見受けられましたが、15話の一大イベントを経てから思えば、“感情をなるべく表出させまいと心に鎖していたため、いちばん表出力の高いパーツである瞳と、他のパーツとが調和連動しなかった”とも取れる。

 …ちょっと深読みし過ぎかな。とにかく、この人、ちゃんと表情や仕草に、演技として意味が乗っている。当たり前のことだけど、この当たり前が当たり前にできていない女優さんが最近多いのです。

 2時間ドラマなどですでにお馴染みの国分さんですが、所詮ワンギャル出身だし、『危険な関係』の高橋かおりさんや『美しい罠』の櫻井淳子さん、あるいは同枠前作『麗わしき鬼』の遠野凪子さん辺りに比べると“女優汁(じる)”の浸み込みかたにおいて昼ドラ芝居、何歩も譲るだろうと思っていましたが、やはり、イメージで決め付けちゃいけなかったですね。失礼をば。

 考えてみれば、米倉涼子さん、松嶋菜々子さん、江角マキコさんなども元はバリバリ、カバーガール、イメギャルですもんね。あなどってはいかんのだな、この世界。

 もう1人、こちらは予想を裏切らずさすがだなぁと思うのが、セツを仇敵と狙う怪しい投資家・静江役の沖直未さん。

 とにかく「ワタシはオンナよ、オンナっぽいでしょホラ」と24時間、休むことなくシナつくり通し。「雇ってあげるわよンオンオン」とか語尾にフシ付けて伸ばしたり“こうすれば、こう喋れば可愛く見られる”の基準がどっかでズレたまんま、加齢とともにさらにズレが拡大した感じ。

 しかも、企ててること、いっさい可愛くないし。

 11話での奥寺(黒田アーサーさん)の、ヒゲ剃り中断廊下飛び出しシーンでは“更年期扇子(せんす)”持参で待ち伏せ。この年頃の、こういうプチ脂っこいタイプの女性って、たいてい扇子手放さないもんな。

 沖さん、ポーラTV小説でデビューされたお若い頃からチャームポイントだった“猫系”のハスキーヴォイスを、今作は軽く酒潰れした感じに使って、なかなかの存在感です。

 第1話からの登場人物ではいちばん“ストレートにブラック”担当の静江、早めに殺されちゃったりするのかな。でも彼女が消えると、修子-槙-理生の三角に並ぶもうひとつのドラマの軸=セツ(剣幸さん)との島の所有権をめぐる対立が消失しちゃいますからね。もう少しブラックに策動続けていただかないとね。

コメント
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