イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

備後!

2007-07-22 20:26:44 | テレビ番組

 このブログもネットの広大な海を泳いで、何とか7ヶ月。

 本日PM1:00頃、めでたく開設以来22,222人目のお客様を迎えました。

 ビンゴ引いたかたおめでとうございます。と言っても何も賞品は出ませんので、「たかが月河ごときの無駄グチブログでゾロ目踏んだばっかりに2007年の運を使い果たしてしまった」などとお嘆きになるには及びません。サマージャンボもナンバーズもサッカーくじも、まだまだチャンスはあります。あるはずです。

 一応右袖→に付いてる来館者カウンターで、該当アクセスがどれかは当方、把握できますが、個人情報的なものや、どのキイワードで食いついてくれたのかなどはまったくわかっておりません(わかるのかもしれないけどそこまでカウンターを使いこなしてない)ので、これからも気兼ねなくお運びください。

 意外と、33,333人目を踏むのもアナタかもしれません。可能性少ないとは思うけど。て言うか、そこまでこのブログ生き延びていられるかな。その時ゃさすがにアナタも運使い果たしてるかもね。

 お互い、ネットの荒波に足をとられることのないよう、楽しく、かつ無難に泳いで行きましょう。…って誰に向かって言ってるんだ。

 最近、地元の百貨店で「ハリウッドスターも愛用のエコバッグ限定販売に行列」という話題があり、ローカルTV局情報番組でも採り上げられていたなと思ったら、今日は『たかじんのそこまで言って委員会』の冒頭でも話題でした。東京では、評論家宮崎哲弥さんの奥様も買いに並んでおられたらしいですよ。

 美人なんだよね、宮崎夫人。一度この番組で写真晒してました。三宅久之さんが「アンタには過ぎた奥さんだね」とやっかみ半分?に茶化してたな。別にいいけど。

 まぁ省資源ゴミ減量のためのツールに行列して、“時間”という、もうひとつのかけがえない資源を浪費するのもどうかと思うし、プレミアつけてネトオクで売り買いしたりするに至ってはスマートじゃないにもほどがありますが、月河も遅ればせながらここ3~4年は、特に食品スーパーでのまとめ買い時は一貫して「レジ袋要りません」で行っています。

 一昨年の夏からよく使っているのがconciergeROOTOTE(ルートート)です。たまたま某大手通販の季節カタログで見つけ、1,050円というお値段にひかれて買ってみて以来、幅広の持ち手の安定感と、厚手綿素材のザラッとした肌合いが気に入って、ネット環境になった昨年はメーカーのオンライン販売サイトを探して、新柄を4個も買い足してしまいました。

 持ち手長めでショルダー向きの“TALL”と、手掛け・肩掛け2ウェイの“MEDIUM”を食料調達時に使っているほか、大型の“GRANDE”は、家族の入退院時の身の回り品や着替え類搬入出に重宝してます。

 メーカーさんがセールスポイントとして強調している、内側の大中小サイズ3ポケットは携帯持ってない月河には飛び上がるほどありがたいとは思えませんが、外側のファスナー開閉できる“ROOポケット”は“絶対玄関先で鍵を見失わない”必殺アイテムとして大活躍中です。

 「アルバムサイズCDがすっぽり入る大きさ」が触れ込みですけど、さすがに食料品ぎっしり買って詰め込んだ日は、さらにROOポケットにCDケース入れる気にはなれないな。て言うか、CDのケース自体が、角張ってプラスチック多用でちきゅうにやさしくないんですよね。

 “CDアルバムサイズ”はものの喩えとして受け止めるべきでしょう。

 同じメーカーが、CRUTTO(クルット)という、折り畳んで縮小してバッグのストラップに留めて、荷物が急に増えたときに備えて携帯できるタイプのエコバッグも販売していて、こちらも別の大手カタログ通販から1個買ってみたことがありますが、ポリエステル素材が思っていた以上に薄手で、重い物を入れるには華奢と思えたこと、折り畳むときに内ポケットに本体を押し込む感触が、どうもムリヤリですぐに破れそうに感じたこと、さらに、内ポケットから広げたとき、ビニール密閉時独特の素材臭が鼻をついてあまり気分がよくなかったこととが理由で、一度も買い物に使用せずに返品してしまいました。

 あのテのビニール臭は、広げた状態でしばらく使って空気に触れさせていれば消えたかもしれません。月河が毎日外へ勤めに出る生活だったら、お洒落な通勤ハンドバッグにもちんまり収納できるという意味で、厚地のROOTOTEより小回りがきいて便利と思ったでしょう。

 思い返せば、月河が幼かった昭和40年代前半は、いまよりずっと子だくさんでエンゲル係数高かったであろうお母さんたちも、みんな自宅から買い物籠一個さげて、帰りはその籠をいっぱいにして、長ネギ飛び出させて帰ってきていました。

 休日に手ぶらで、ちょっとコンビニに立ち読みに寄り、目についたお菓子やファストフードが食べてみたくなって、ふと気がつけばアレも切らしてる、コレもついでに買っとくか…と思い付きで買い物が増えるときはレジ袋に入れてもらうのも致し方ありませんが、最初っから“かさ張りモン”をまとめ買いする意思満々で出かけるときには、自前の、丈夫で手になじんだバッグを携帯したいものです。

 そのほうが、日常性にまみれた、日々の食料調達もいくぶん楽しくなることだし。

 さて、ビンゴ!と言えばいまや『金色の翼』の玻留くん(倉貫匡弘さん)ですが、来週からちょっと毎日夜に当日分チェックするのが難しくなりそうなので、このドラマの第3週、15話までを総括しときますか。

 何度巻き戻してみても、15話(20日放送)で、カラの鳥篭ひとつ提げて、パーティー終わりのドレス姿のまま嵐をつき槙(高杉瑞穂さん)の部屋を訪れる修子(国分佐智子さん)は胸を打つ美しさ、痛々しさです。

 この時間にこんな格好で男ひとりの部屋をたずねれば、そういうことになるであろうことは生娘でない未亡人、念頭に微塵もなかったわけがありません。彼女にとっては、槙と寝る寝ないではなく、「人を信じてはいけない、愛してはならないと自ら心に掛けていた鎖を解く」ことに大きな意味があったのです。

 修子の出自や、理生(肘井美佳さん)に語った通り夫の死に関してイノセントなのかどうかはまだドラマ上解明はされていないのですが、あらゆる謎部分を秘めた上で「槙によって衝き動かされ、蘇生させられた情熱だけは本物…」という切なさは胸に迫るものがあったと思います。

 槙、こんなに淋しい女性を騙し落として、本当に罪だよ。バチが当たるよ。

 修子の“国家さえ動かせる”ほどの夫の遺産を継いだという金満ぶりとは裏腹に、“巨万の富を以ても買えない、贖えないものに飢えている”“しかも、金満と見られるゆえに世間から同情されない”孤独感を、金満ならぬ、かつて金満だった経験もない視聴者が共有するのは難しいかもしれない。これが難関のひとつ。

 このドラマの持つ構造的欠陥のもうひとつは、修子のみならず主要登場人物の人となりを構成する要素が“ドラマ開始以前”の過去に重心置き過ぎなことです。

 支配人杉浦夫妻も、石野料理長も、自称作家絹子も、やたら姉さんラブな玻留も、この島に来る前どんな前歴や事情、幼児体験を引きずっていたのか、まったく語られていません。

 槙は兄の事件の真相が思いっきり謎で、修子に語って聞かせた事情には“同情買って落とすための営業トーク”疑惑がドラマ上拭えない。

 唯一、境遇を額面通り受け止められる理生は、1話で“初対面の客=修子に、あり得ないほど気を許してしゃべってしまう”作劇上の荒技を必要とした。

 ドラマ的に自然に披瀝された“来島以前の個人事情”は、静江(沖直未さん)が当面の協力者=奥寺(黒田アーサーさん)に打ち明けた“セツ(剣幸さん)と亡き行永氏との三角関係と遺恨”のみ。

 謎なのは修子だけでいい、修子だけであるべきなのですが、ほぼ全員の登場人物が“何か隠していておかしくない”スタートとなってしまいました。

 サスペンスとして、登場人物の来歴不明は“謎解きとしてフェアでない”意味で大きな欠陥になりますが、不特定多数が見るTV連続ドラマにとってはさらに“無条件に好きになれ、応援できる人物がいない”のは埋め合わせようがないマイナスです。

 脚本の金谷祐子さんは、昨年の『美しい罠』公式インタビューで、「脚本を書く上で、ストーリーはそれほど重要とは思わない、大切なのは“その時、人物がどんな気持ちになったか”である」「心情のリアリティさえ掴めれば、どんな(突飛な)展開でも書ける」と語っておられました。

 05年の『危険な関係』でラクロの同名小説を、06年『美罠』でアルレーの『わらの女』を翻案しようと思った動機を「ヒロインが、背徳に手を染めるといえども、応援したくなるような女性だから」とも。

 残念ながら、“300億$の資産”を継ぎ、弟のカジノの借り100万$を「お小遣いで何とでもなるでしょう」と言い放つ修子に「かわいそう、頑張れ、応援するよ」という心情を添わせられる視聴者は多くはないでしょう。

 “カネはあり余っているのに、それゆえに不幸”という修子の現況にシンパシーを発生せしめるためには“カネはないけど精神的に満ち足りている”人物を対比として登場させなければなりませんが、見渡したところそれも居ない。

 ヒロイン修子にとって、このドラマにとって、孤独にして逆風吹きすさぶ状況は当分続きそうです。

コメント
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