山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

雪の女王の陵墓と月山の雪

2006-03-04 11:05:34 | 風景
        ↑ 建物群の手前が雪捨て場 向こうに月山

 雪像づくりは札幌だけのものではない。雪国では至る所で古墳のような雪の陵墓づくりが近年盛んであるが、3月ともなればさすがの白無垢に輝く巨大な陵墓も萎んで泥と土ぼこりまみれに変貌する。
 ここ山形市内の馬見ケ崎川の河川敷にも今冬雪の陵墓が築かれた。むろん市内でもここの他だけではなく、県全体では凄い数になる。さしずめ平成は陵墓建造ラッシュの年代になりそうだ。
 それでは誰の陵墓かと言えば、“雪の女王たち”の陵墓群とでもしておこう。
 現代人は雪の女王が大嫌いだし、ひれ伏すこともしない。まるで彼女たちが侵略者であるかのように“徹底排除”しか考えない。すぐさま捕らえて新しく築いた陵墓の下に眠らせようとする。そのためにも膨大なエネルギーを浪費する。京都議定書なんぞ意識にない。
 やがて本格的な春になると、泥雪の陵墓はさらに萎んで馬見ケ崎川にも最上川にも大量の泥流が注ぎ込み、月山を迂回して日本海に至る。
 それにしても月山の雪はやはり本当に美しい。

※ 雪の陵墓づくりの建設現場の写真はyamu氏のホームページ(下記URL)参照
   http://www.ne.jp/asahi/yamagata/yamu/06-02-18inyaku/06-02-18inyaku.htm

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