山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

建造物3種の光景

2006-01-23 07:20:24 | 街づくり
 高層ビルを真ん中にして三つの建造物が視覚に入っています。
 えっ! 建造物が三つだって? 
 はい! 確かに3種の建造物があります。
 もちろん、一つは山形駅西の24階建ての霞城セントラルで、二つ目は山形城跡の石垣で覆われた土塁。これも歴然とした巨大な歴史的建造物です。日本でも有数と言われる長大な城郭土塁の遺構として国史跡に指定されているが、むろん重機やダンプカーなどはない時代に、人力(恐らく下級武士が主力)でかなり短期間に築かれました。
 そして三つ目は・・・どれが? 
 はい、それは雪を素材としたものです。
 となると、右側の雪の塊の山?
 そうです。むろん、これは大自然が造った山岳ではありません。人間が機械力を使って作り上げた雪山です。
 今、山形には、というよりは雪国では至る所に人工の雪山や銀嶺山脈が築かれています。特に主要道路沿線や駐車場の脇に多いようです。これらの雪山を全部合わせたら山形市内だけで富士山の高さ以上になるでしょう。
 なぜ、こんなに市街地に人工の雪の山が築かれるのかといえば、道路をクルマが通りやすくなるように、また駐車スペースを確保できるようにするためです。しかし、更に重機で崩されてダンプで河川敷などの雪捨て場に運ばれます。
 こうして雪山を築き、そして崩すために膨大な二酸化炭素が大気に排出されます。やがて更なる気候変動による集中豪雪を招き、雪山は更に高くなることになるでしょう。
  ( → 1月11日の記事参照。対照的な光景です。)
コメント
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